明治安田生命J1リーグ第12節・セレッソ大阪対ジュビロ磐田では、セレッソ大阪所属の元韓国代表GKキム・ジンヒョン(34)が脳震盪の疑いで途中交代となったことが議論を呼んでいる。その中、ジュビロ磐田所属のFW大津祐樹(32)が8日にツイッターを更新。キム・ジンヒョンに対して謝罪したことを明かすとともに、主審の判断にも言及した。
今月6日に行われた一戦では後半終了間際にキム・ジンヒョンがハイボールをキャッチした直後、大津祐樹と激突。ピッチに後頭部と肩を強打していた。同選手はその後もプレーを続行したものの、ゴールキックを蹴った直後にピッチに倒れ込んだ。すると主審はセレッソ大阪が5人の交代枠を使い切っていたものの、脳震盪の疑いがあることからキム・ジンヒョンの交代を許可している。
脳震盪の疑いがある場合の選手交代について、日本サッカー協会(JFA)の競技規則では「競技者がその時(途中交代のタイミング)よりも前に診断を受けてピッチに戻った場合も含め、それ以外で脳震盪を受傷した、または疑われる時はいつでも交代可能」と定められている。
ただ、この主審の判断に対しては一部のジュビロ磐田サポーターやJリーグファンから「キム・ジンヒョンは肩を痛めていたのにおかしい」、「肩を押えていたのになぜ脳震盪…」、「時間稼ぎしていたのに…」などとSNSで批判や疑問の声が噴出。
これに対して清武弘嗣は「質問が多いですが、ジンヒョンは試合後すぐに病院に行きました。僕から言えるのはここまでです。何かある方はご自由に書いてもらっても構いませんが、もう僕からいう事はありません」とツイート。周囲で巻き起こっている議論には関与しない姿勢を見せていた。
その中、大津祐樹は8日午後にツイッターを更新。「この件に関してSNSを通して書くのも違うと思って書かなかったんですけどその事についても触れますね」と切り出すと、「故意的か故意的じゃないファールはサッカーやっている人レフリーなら勿論分かります。ただ、その後怪我をしてしまったのは事実なのでプレー直後や試合後直接会えなかったので清武を通して謝罪をお願いしました」と清武弘嗣を通じてキム・ジンヒョンに対して謝罪の申し入れを行ったことを明かす。
そして「ジンヒョン選手が倒れた直後に頭と肩とジンヒョン選手も言ってましたし、レフリーのジャッジに関しては正しかったと思います。試合に関してジュビロサポーターに勝利を届けれなかった僕たち選手の問題でセレッソのサポーター、ジンヒョン選手レフリーの問題ではありません」
「勝利できなかったことでジュビロサポーターには申し訳ないですし、この件を通してセレッソサポーターもジンヒョン選手を応援している方々も不快な思いをしたと思うので本当に申し訳ございませんでした」と投稿。主審の判断が正しかったと主張するとともに、勝利を届けられなかったことについてサポーターに謝罪している。
この大津祐樹の投稿を受けて、清武弘嗣は「祐樹から伝えてと言われて、次の日にしっかり伝えました。なので、もうセレッソサポーターもいろいろ言うのは辞めてください。よろしくお願いします」とツイート。キム・ジンヒョンの交代を巡る議論の収束を呼び掛けた。
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