明治安田生命J1リーグの浦和レッズは、フェイエノールト所属のオランダ人FWブライアン・リンセン(31)を獲得する可能性が伝えられている。その中オランダメディア『FC UPDATE』が29日、選手サイドの意向を報じた。
身長170cmで右利きの同選手はオランダ国内の複数クラブでプレーすると、2019/20シーズン終了後にフィテッセを退団してフェイエノールトに加入。フェイエノールト移籍1年目の2020/21シーズンに、リーグ戦34試合中27試合の先発出場で8ゴール4アシストをマーク。UEFAヨーロッパリーグ・グループステージでも全試合先発出場と主力選手としてチームをけん引している。そして今季もここまでリーグ戦30試合中25試合の先発出場で12ゴール8アシストをあげるなど昨季以上の結果を残している。
また、今月28日に行われたUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ準決勝1stレグのオリンピック・マルセイユ戦では後半途中から出場。ゴールこそ挙げられなかったものの、チームの勝利に貢献している。
そんなリンセンについて、オランダ紙『AD』が先週なかばに「浦和レッズが彼に関心を寄せている。フェイエノールトとの契約は2023年6月まで残っているが、日本のクラブは移籍金の支払いを望んでいる」と報道。
「彼は2年前にフィテッセを退団したとき、海外でのプレーを強く望んでいた。その通りに物事が進むように見えたが、フェイエノールトの誘惑には勝てなかった。今、彼が本当に移籍を望んでいるのかは不明だ」とリンセン本人の意思についても触れていた。
ただ、『FC UPDATE』は「リンセンは再び海外でサッカーをしたいことを公言しており、日本への移籍に前向きであるとみられる。フェイエノールトからは日本のクラブと話し合いをする許可を得ている」と報道。選手サイドのJリーグ挑戦検討を主張しているのだ。
一方、フェイエノールトは昨年8月にジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)からナイジェリア代表FWシリル・デセルス(27)を1年レンタルにより獲得。デセルスは今季ここまで公式戦42試合の出場で18ゴールと活躍している。
そのデセルスの去就について『FC UPDATE』は「フェイエノールトは今季終了後にデセルスを400万ユーロ(約5億5000万円)で獲得できる。もし純粋に今シーズンのゴール数を見るなら、それは“バーゲン価格”と表現できるだろう」
「しかし、フェイエノールトにはそれが当てはまらないことは確かだ。アヤックスやPSVと異なり、来シーズンも主力選手でいられるかどうかが問題であるストライカーにその金額を支払う余裕はない。もし、支払う場合には先の他の選手を売却しないといけないだろう」と見解を述べている。フェイエノールトはリンセンを浦和レッズに放出した後、デセルスの完全獲得に動くことも考えられそうだ。
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