明治安田生命J1リーグの川崎フロンターレに所属するタイ代表MFチャナティップ・ソングラシン(28)のパフォーマンスに対して、東南アジアのメディアから疑問視する声が上がっている。
同選手は2017年6月にタイ・リーグ1(タイ1部)のムアントン・ユナイテッドから北海道コンサドーレ札幌へ移籍。Jリーグ挑戦1年目から主力として活躍すると、2018年以降もミハイロ・ペトロヴィッチ監督のもとで本来のパフォーマンスを発揮。昨季は負傷に悩まされながらもリーグ戦で23試合に出場していた。そして今年1月11日に川崎フロンターレへ完全移籍すると、今季はここまでリーグ戦10試合中7試合で先発出場して1アシストをマーク。18日開催のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)東地区グループステージ第2節・広州FC戦ではフル出場して今季初ゴールを挙げていた。
しかしインドネシアメディア『skor』は18日、「チャナティップの川崎フロンターレ移籍は失敗の烙印を押された」という見出しのもとチャナティップに関する特集記事を掲載。「多くの人々はチャナティップがすぐに新天地で素晴らしい姿を見せることを期待していた。しかし、少なくとも今シーズンのJ1リーグ開幕から最初の10試合ではこのような希望は実現しなかった」と説明している。
そして同選手が川崎フロンターレ移籍後、J1リーグで一度もフル出場していない現状や無得点1アシスト、イエローカード4枚というスタッツを紹介。2017年の北海道コンサドーレ札幌加入当初もJ1リーグ16試合で1ゴール、アシストなしだったことを引き合いに出した上で「まずは新天地に慣れないといけない」と主張している。
さらに『skor』は昨年7月以降に、川崎フロンターレから日本代表MF三笘薫(24)やMF旗手怜央(24)、MF田中碧(23)が海外移籍したことにも言及。川崎フロンターレにおけるチャナティップの立ち位置について「ここ数年間でクラブを成功に導いた川崎フロンターレの選手たちが欧州へ移籍した。その穴を補うことがチャナティップにとって負担になっているかもしれない」と解説している。
北海道コンサドーレ札幌在籍時の2018シーズンにJリーグベストイレブンに選出されたチャナティップ。川崎フロンターレのサポーターは同選手のいち早い本領発揮を期待しているはずだ。
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