日本代表DF吉田麻也(33)は29日、FIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選のベトナム戦で絶好のチャンスを逃したが、アジアサッカー連盟(AFC)公式SNSにおける同選手のシュートミスを紹介した投稿が差別的だとして物議を醸している。
日本代表は24日開催のオーストラリア戦で勝利し、W杯本大会出場権を獲得。ベトナム戦ではFW上田綺世(23)やMF旗手怜央(24)など出番の少ない選手がスタメンの抜てきされる中、キャプテンである吉田麻也も先発出場していた。
その吉田麻也は0-1と1点ビハインドで迎えた後半9分、MF原口元気(30)のミドルシュートを相手GKが弾くと、そのこぼれ球を押し込む。ただ1-1で迎えた後半33分、左サイドからのMF守田英正(26)のクロスをファーサイドでDF谷口彰悟(30)が頭であわせる。このヘディングシュートが相手GKに阻まれると、こぼれ球に反応した吉田麻也は左足であわせたものの、シュートはゴールマウスを外れた。
AFC公式インスタグラムアカウントでは、この吉田麻也がシュートを外したシーンが投稿されており、猿の絵文字とともに「吉田麻也のファンは見ないで!」とコメントが添えられている。
また、この投稿のコメント欄にはイランやサウジアラビアなど中東諸国のサッカーファンによる書き込みが相次いでおり、その大半が吉田麻也のミスを嘲笑する内容となっている。
吉田麻也は昨年10月8日のサウジアラビア戦で試合後にサウジアラビアサポーターから嘲笑されたり、差別的なジェスチャーを受けたことでエキサイト。スタンドにいるサウジアラビアサポーターに詰め寄るなど一触即発のムードとなっていた。
そんな吉田麻也は国際プロサッカー選手会(FIFPRO)の公式ツイッターアカウントを通じて、サウジアラビア戦での出来事を振り返りながら差別問題根絶を訴えていた。それだけに今回のAFCによるSNS投稿が再び差別問題の議論を引き起こすかもしれない。
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