日本代表MF久保建英(20)は今季終了後にRCDマジョルカからレアル・マドリードへ復帰する可能性が伝えられている。その中、レアル・マドリードの専門サイト『The Real Champs』が28日、久保建英がレアル・マドリードに復帰するための条件や問題点を解説した。
同選手は昨年の東京五輪男子サッカー競技終了後、レアル・マドリードからRCDマヨルカへ1年レンタルにより再加入。一時負傷により戦列を離れていたが、昨年12月に復帰するとコンスタントに先発起用されている。
また、今月14日開催のラ・リーガ第28節・レアル・マドリード戦でも先発出場。いつもとは異なる左サイドでのプレーだったが、細かなボールタッチやドリブル突破で強豪相手に本来のパフォーマンスを発揮していた。
そんな久保建英の去就についてはレアル・マドリードの専門サイト『デフェンサ・セントラル』は今月12日、レアル・マドリードがウェールズ代表FWガレス・ベイル(32)の後釜として久保建英を来季の構想に含めていると報道。近日中にもクラブ幹部が選手サイドとの会談を行う可能性があると伝えていた。
しかし、スペインメディア『Fichajes』はRCDマジョルカが完全移籍による久保建英の獲得に動いていると報道。今後数週間以内にレアル・マドリードに対して正式オファーを提示すると伝えている。
その中『The Real Champs』は「クボの好むポジションは右サイドだ。今シーズンここまでレアル・マドリードにとって精彩を欠いていたポジションであり、多少の厚みがあってもいい」とレアル・マドリードのチーム事情の観点から、久保建英に復帰の可能性があると説明している。
ただ、来季以降の右サイドのポジションを巡る争いについて「来シーズンのレアル・マドリードの右ウィングでポジションをつかむ可能性があるのは、クボだけではない。ブラヒム・ディアスは、現在セリエAで首位を走るACミランで重要なアタッカーとして素晴らしいシーズンを送っている。レアル・マドリードはレンタル契約満了後の呼び戻しを望んでいるかもしれない」
「また、現在レアル・マドリードの下部組織でプレーしているタレントもいる。カスティージャ所属のペテル・フェデリコ・ゴンサレスはラウールの率いるチームでかなり印象的で、カスティージャから生まれる次のスター選手になるかもしれない。トップチームでも2度プレーしており、夏の移籍市場の動向次第では来シーズンのトップチームメンバーに入る可能性もある」と解説。ミランへレンタル移籍中のスペイン代表FWブラヒム・ディアス(22)や、昨年12月にトップチームでのデビューを果たしたFWペテル・フェデリコ・ゴンサレス(19)を久保建英の競争相手に挙げている。
それでも『The Real Champs』は「ピッチ上だけでなく、特にピッチ外でクボの価値を考えると、クラブは彼に有利な状況を作り出すことができるかもしれない」と主張。久保建英に対してマーケティング面で多くの効果をもたらす可能性を期待している。
なお、久保建英はFIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選でも1試合の先発出場にとどまっており、先月1日のサウジアラビア戦や今月24日開催のオーストラリア戦では出番がなかった。多くのサッカーファンから期待を寄せられる中、数ヶ月後に自身のキャリアを大きく左右するターニングポイントを迎えるかもしれない。
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