KRCヘンクに所属する日本代表FW伊東純也(29)は今夏移籍の可能性が取りざたされている。その中ベルギーメディア『VOETBAL』が25日、同選手の去就について見解を示した。
同選手は2019年2月に明治安田生命J1リーグの柏レイソルからKRCヘンクへ移籍。今季は右ウイングを主戦場にここまでリーグ戦31試合中29試合で先発出場して5ゴール13アシストをマーク。ナイジェリア代表FWポール・オヌアチュ(27)らとともに攻撃陣の主力選手として活躍。今月19日開催のジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)第32節・クラブ・ブルッヘ戦でも、0-1で迎えた39分にペナルティエリア手前で左足から強烈なグラウンダー性のシュートを放ち、ゴールを決めている。
また、FIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選では4試合連続ゴールを決めるなど、日本代表の攻撃陣の中心選手として活躍。24日のオーストラリア戦でもフル出場し、日本代表のW杯本大会出場権獲得に大きく貢献した。
そんな伊東純也は昨年10月には2024年6月までの新契約を締結。しかし、ラ・リーガのビジャレアル、レアル・ソシエダやリーグアンのオリンピック・リヨンなど複数クラブから関心を寄せられていると一部の日本メディアが報じている。
一方、KRCヘンクはレギュラーシーズン残り3試合となる中、8位に低迷。上位4クラブによるファイナルステージへ進出する可能性が消滅しているほか、来季UEFAヨーロッパリーグ予選出場権をかけたプレーオフ進出も危ぶまれている。
『VOETBAL』はKRCヘンクが今季開幕前に複数選手の獲得で1000万ユーロ(約13億円)以上を費やしたことを指摘。その上で「多くの選手とクラブの間で契約を継続する意思が双方ともに低いようだ。イトウやオヌアチュも例外ではない」と説明。伊東純也にも今夏退団の可能性があると主張している。
なお、伊東純也は昨夏の移籍ウィンドウでヘンク退団が噂されていたものの、ロシア1部クラブからしかオファーが届かなかったと伝えられている。日本代表での活躍もあり、今季終了後のステップアップ移籍が現実味を帯びているかもしれない。
コメントランキング