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旗手怜央への批判にポステコグルー監督「まわりの見方より重要なことは…」現地メディアも理解示す

旗手怜央 写真:Getty Images

 セルティックのアンジェ・ポステコグルー監督が、日本代表MF旗手怜央(24)に対する批判に反論した。20日、セルティックの専門サイト『THE CELTIC BHOYS』が伝えている。

 同選手は昨年12月31日に川崎フロンターレからセルティックへ完全移籍により加入。1月16日のスコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド1部)第21節・ハイバーニアン戦でデビューすると、いきなりマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選出されている。さらに先月2日に行われたレンジャーズとのダービーマッチでは2ゴール1アシストをあげてチームの勝利に貢献。セルティックの中盤でレギュラーに定着しているが、直近数試合でのパフォーマンス低下に一部から批判の声が上がっていた。

 その中、ポステコグルー監督は旗手怜央の現状について「こうしたことをサポーターやまわりの人々がどのように見ているのか私は理解している。私にとってもっと重要なことは、(新加入の)選手が我々の望むやり方を理解するのに時間がかかるということだ。選手が新しい環境に慣れるのには時間がかかる」と同選手を擁護。

 そして「ここでのキャリアが始まったとき、彼は本当に良いアウトプットをした。だが、我々は彼のキャリアの最初の2ヶ月のために彼を獲得したわけではない。彼はまだ若く、さらに成長しなければならない。でも、彼は正しいやり方で学んでいるんだ」

 「彼はピッチで戦い、ミスを犯し、自分を奮い立たせて立ち上がる。マット・オリリーやダイゼンもそうだが、彼らはシーズンの最後の数カ月を過ごすために来たのではない。長い間ここにいるわけだし、これからも一緒に仕事をするつもりだ」と語っている。

 さらに『THE CELTIC BHOYS』はこのポステコグルー監督のコメントを受けて「正直なところ、ここ数週間にわたりハタテがかなり苦しんでいることは、誰にとっても驚きではない。実際、序盤の彼の活躍が、信じられないほど高いレベルの期待を抱かせたのだろうが、最近の試合ではそれに応えることができなかった」と旗手怜央に対する批判が起こった原因を分析している。

 なお、旗手怜央は今月下旬のFIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選2試合に臨む日本代表メンバーに名を連ねている。また代表戦を終えると、来月3日にレンジャーズとのダービーマッチに挑む。それだけに同選手としては長距離移動を伴う中で勝負の2週間を迎えることになりそうだ。