
明治安田生命J3J3リーグのFC今治は、エールステ・ディヴィジ(オランダ2部)のNACブレダからオランダ人FWラルフ・セウントイェンス(32)を獲得することがほぼ確実となった。その中、弟マッツが兄のJリーグ挑戦に期待を寄せている。13日、アメリカメディア『ESPN』オランダ版が伝えている。
身長194cmのラルフ・セウントイェンスはオランダ国内の複数クラブを渡り歩き、2019年5月にVVVフェンロを契約満了により退団。およそ2カ月間にわたり無所属状態となっていたが、デ・フラーフスハップに加入。2シーズンつづけてオランダ2部で2桁ゴールをマークすると、昨年7月にNACブレダへ移籍している。そして今季はここまでリーグ戦30試合中26試合で先発出場。1トップやトップ下で起用される中、12ゴール9アシストと結果を残していた。
そんなラルフ・セウントイェンスはNACブレダとの現行契約を2023年6月まで残していると伝えられていた。しかしオランダメディア『BSIDERATS』が今月12日に報じたところによると、FC今治は移籍金額でNACブレダと概ね合意に達したとのこと。セウントイェンスとは複数年契約を結ぶものとみられ、年俸はNACブレダ在籍時のおよそ3倍になるという。
くわえて『BSIDERATS』はFC今治への移籍交渉が順調に進めば、選手本人はオランダに家族を残して今週末にも広島に向けて出発すると伝えていた。
その中、ラルフの弟であり、フォルトゥナ・シッタート所属のMFマッツ・セウントイェンス(29)が12日開催のエールディヴィジ(オランダ1部)第26節・ヴィレムⅡ戦後に『ESPN』の取材に対応。兄の去就報道について「僕が彼を(アムステルダム・)スキポール空港に連れて行くから、大丈夫だよ。彼は日本での挑戦を楽しみにしているんだ。そんな兄がアジアで成功することを期待している。(彼がオランダから離れることを)僕は受け入れているし、兄もそのことを理解しているはずだよ」とコメント。Jリーグ移籍が既定路線であることを明かしている。
なお、FC今治は昨季終了後にオーストラリア人FWモハメド・アダム(21)、韓国人MFパク・スビン(22)、ブラジル人FWマルコス・ヴィニシウス ・インディオ(24)と外国籍選手3名を獲得。今月13日開催の明治安田生命J3リーグ開幕節・福島ユナイテッド戦では外国籍選手を欠く中で0-1と敗れている。
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