1996年、アトランタオリンピック。日本五輪代表がブラジル五輪代表を1-0で破った「マイアミの奇跡」で有名な大会を、中田英寿と前園真聖は共に戦っていた。
そこから月日は流れ、2022年。日本文化再発見プロジェクト「にほんもの」のプロデューサーとなった中田英寿と、スイーツマスターとなった前園真聖は、「加賀棒ほうじ茶」のリニューアル発表会で共演していた。
ペットボトル飲料「加賀棒ほうじ茶」は、ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社による「TOCHIとCRAFT」から2022年3月14日(月)より全国でリニューアル発売される。
「加賀棒ほうじ茶」歴史と中田のこだわり
棒ほうじ茶とは、茶の葉でなく茎を焙煎した石川県金沢市発祥のほうじ茶のこと。明治35年頃に金沢のお茶屋の手で誕生し、昭和58年には昭和天皇へ献上。世の中に認められたという歴史を持つ。そんな棒ほうじ茶の試飲を石川県ふるさと認証食品を取得している「油谷製茶」と中田英寿、ポッカサッポロが何度も何度も繰り返し、究極のほうじ茶を創り上げた。
以前からお茶に着目し様々な産地や工場を訪れていた中田は、2年前に初めて油谷製茶の工場を訪れ、そこでこだわりに驚いたという。それがきっかけとなり、昨年9月には今回と同じくポッカサッポロ・油谷製茶・にほんものの三者で「水出し一番焙煎 加賀棒ほうじ茶」を開発。冷たい水で味や香りを出すことが難しい中「水出しにこだわったほうじ茶を作ってみたい」という中田たっての願いで製作された。
そして今回。リニューアルと書いたように、2015年にポッカサッポロが発売しているペットボトル飲料「加賀棒ほうじ茶」が、中田らが加わって進化を遂げた。リニューアル発表会に出席した中田は「非常にこだわったのは美味しいものを作る一方で軽さ。現代の生活に合わせて、食事中に合うものを作りたかったんです」と語る。
前園との共演によるものか、場はだんだんと和気あいあいとした雰囲気に。序盤前園は中田を「中田さん」と呼んでいたが、中田が「さん付けやめてくれる(笑)」と言い、また素足で靴を履いていた前園を「寒くないんですか」といじるなど、公私ともに親しい2人の様子が垣間見えた。
開発について「注文は大変厳しかったです。中田さんがこだわればこだわるほど、職人根性に火が付きました」と油谷製茶代表取締役の油谷祐仙氏は証言。サッカーにおいても妥協がなかったように、こだわりの強い中田の注文は厳しかったようだ。
実際に飲んだ感想は
改めてこだわりについて聞かれた中田は「ほうじ茶は食事に合うお茶として非常に強いと思っています。お茶全般に重みがありますが、食事自体にうまみがあるので軽いほうがいい。軽さとほうじ茶ならではの甘い香りをいかに合わせ持つか。食事中に合うというところを1番推していきたいと考えています」と語る。
商品を飲んだ感想を聞かれた前園は「香りも残しつつ、すっきりと飲みやすかったです。(スイーツに合わせるなら)どら焼きとか濃いめのカラメルのプリンとか、地元鹿児島の黒糖を使ったナッツが合いそうです」と回答した。
筆者は実際に商品を飲んでみた。濃いお茶が好きではなく、正直言うとほうじ茶はあまり得意ではないのだが、これはすっきりしていて非常に飲みやすかった。それでいて香りをしっかりと感じることができ、中田が話す通りペットボトルのお茶で最も食事に合う商品となっている。
中田は2006年のサッカー現役引退後、100以上の国や地域を旅したのち、10年以上もの月日をかけて47都道府県を旅し改めて日本の素晴らしさを感じた。「その土地でしか出会えないものがある」という考えで、旅で出会った「にほん」の「ほんもの」を知ってもらうための旅マガジン「にほんもの」を作り、様々な商品を紹介している。
そんな、にほんものが監修した「加賀棒ほうじ茶」。海外でプレーする選手が少なかった時代にローマで活躍するなど日本サッカーの歴史を変えた中田が、香りとスッキリを両立することでペットボトルのお茶の歴史を変えた商品を産み出した。気軽に飲め、ほうじ茶の香りを味わえる加賀棒ほうじ茶を試してみてはいかがだろうか。
ペットボトル飲料「加賀棒ほうじ茶」は525ml/140円(税別)と275ml/115円(税別)の2種類で展開される。
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