日本代表・海外組 海外日本人選手

本田圭佑「ウクライナ大統領の判断に疑問」戦争反対訴えるも“ロシア寄り”との批判も…

本田圭佑 写真:OneFootball

 ロシアとウクライナによる戦闘が激しさを増す中、本田圭佑(35)が欧米諸国の出方やウラジーミル・プーチン大統領の恐ろしさに触れるとともにウクライナ側の対応に疑問を投げかけた。

 本田圭佑は今月13日に「『(戦争に)勝者はいない』それが真実だ。我々はより良い解決策を見つけることができる」とツイート。戦争勃発直前の23日にも「プーチン大統領の記者会見を見たけど、もうウクライナがNATOへの参加拒否するしかないなという感想。僕が知ってるロシアのリーダーってのはここからの交渉は一切通用しない。『解決のために窓口は開いてる』というのはウクライナがNATOへ参加しないという1択しか受け付けない窓口やと思ってる」と投稿するなど、ウクライナ情勢への関心を示していた。

 そして24日夜には「戦争が始まった。人が死ぬ。子供も死ぬ。もう他人事じゃない。日本だっていつまで安全かなんてわからない。今後は中国がどうでるか」と投稿。ロシアとウクライナにより戦争が他人事ではないと強調した上で、中国による台湾侵攻の可能性があるという見解を示している。

 ロシア軍はウクライナの軍事施設や空港、主要都市などにミサイル攻撃を行うと、26日には陸路でウクライナ首都キエフ近郊まで侵攻している。また、ロシア大統領府は隣国ベラルーシで停戦交渉に応じる構えを見せていると報じられている。

 その中、本田圭佑は「独立を守ることとNATOに加盟することはイコールではない。ウクライナ大統領の判断に疑問を感じる。これから協議に入るのならこの数日にでた犠牲者はなんやったのか。プーチン大統領は世界中から悪者にされるのを百も承知で意思決定した。その覚悟の怖さをもっと警戒するべき」とウォロディミル・ゼレンスキー大統領の対応に言及している。

 そして「アメリカやヨーロッパ諸国がなんだかんだで様子見なのはわかってたはず。最初から協議を申し出てたら余計な犠牲者は出なかったかもしれない。もう何を言っても犠牲者は戻ってこんけど、これ以上の戦争は泥沼化するだけ」と投稿し、つづけて「Stop the war」とツイート。ハッシュタグ付きで「no winner(勝者は誰もいない)」と戦争反対という自身の思いを改めて前面に打ち出している。

 ただ、本田圭佑の一連のツイートに対しては一部のSNSユーザーがロシア寄りの意見だと批判しているほか、ウクライナとロシアの政治情勢に対する理解が足りていないという指摘している。