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元FC東京・橋本拳人の同僚がロストフ退団熱望!ウクライナ侵攻で「安全が第一」と代理人明言

橋本拳人 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグのFC東京でプレーしていた日本代表MF橋本拳人(28)の現所属クラブであるロストフは、ロシアとウクライナの国境からおよそ100kmのところにホームスタジアムを構えている。そんな橋本拳人のチームメイトがロシア軍によるウクライナ侵攻をうけて退団を望んでいるようだ。24日、スウェーデンメディア『fotbollskanalen』が伝えている。

 ロシアはウクライナが欧州や北米の30カ国による軍事同盟である『北大西洋条約機構(NATO)』に加入する可能性があることを脅威と捉え、今月にウクライナ国境付近に兵力を集結。ロシア国防省は今月23日にウクライナ東部の親ロシア派武装勢力から軍事的支援要請があったと発表すると、24日にウラジーミル・プーチン大統領が軍に対してウクライナ侵攻を指示。ウクライナの主要都市や軍事施設を中心に各地で空爆しているほか、陸路で首都キエフ近郊まで攻め込んでいる。

 一方、ロシアメディア『ROSTOV.AiF』はウクライナとの国境に隣接するロストフ州では少なくともミサイル14発の着弾が確認されたと報道。ウクライナ軍の攻撃によるものとみられ、一部建物が倒壊している。また、ロシア当局はロストフにあるプラトフ国際空港などウクライナ国境付近に位置する複数の空港を一時的に閉鎖。これにより、26日開催予定だったロシア・プレミアリーグ(ロシア1部)第19節・ロストフ対クリリヤなど数試合の延期が決まっている。

 その中、橋本拳人のチームメイトであるボスニア・ヘルツェゴビナ代表DFデニス・ハジカドゥニッチ(23)が母国復帰を望んでいるとのこと。同選手の代理人はスウェーデンメディアの取材に対して「安全が第一でなければならない。明らかに(誰にとっても)嫌なことが今起きている。今のままだとデニスは(ロストフに)留まれない。もちろん我々は彼とマメに連絡を取っている」と語っている。

 つづけて「デニスとマルメFFは相思相愛だ。マルメFFは彼を帰国させるためにあらゆることをしてきたし、今もそうだ。そのことに対して我々は本当に感謝している。だから、他のリーグのクラブから届いたいくつかのオファーを断っているんだ」とコメント。スウェーデン1部の強豪マルメFFの復帰にむけて動いていることを明かした。

 なお、ハジカドゥニッチは2016年にマルメFFのトップチームに昇格。2018年1月に半年間スウェーデン国内クラブへレンタル移籍した後、半年後の7月にマルメFFからロストフへ完全移籍している。また、ロストフでは2019/20シーズン途中からレギュラーに定着。昨季はリーグ戦30試合中25試合で先発出場していたが、今季は途中からベンチを温める機会が多くなっており、以前からマルメFF復帰が噂されていた。