明治安田生命J2リーグの東京ヴェルディは16日、インドネシア代表DFプラタマ・アルハン・アリフ・リファイ(20)の獲得を公式発表したが、インドネシア1部のPSISスマランとの取引内容が明らかになっている。
左サイドバックを本職とする同選手は、2020年にPSISスマランのトップチームに昇格。2020年にU19インドネシア代表で8試合に出場すると、昨年5月にはA代表でデビュー。FIFAワールドカップ・カタール大会アジア2次予選では3試合にフル出場したほか、昨年12月上旬から先月1日にかけて行われたAFFスズキカップ(東南アジアサッカー選手権)では8試合中6試合に出場して2ゴール2アシストをマーク。主力選手としてインドネシア代表の準優勝に大きく貢献していた。
そんなアルハンについては、アメリカメディア『ESPN』が日韓複数クラブとの争奪戦を制する形で東京ヴェルディが獲得に成功したと報道。また、東京ヴェルディは公式サイト内にて昨年8月から獲得にむけての検討や交渉を行っていたことも明らかにしている。
一方、PSISスマランの最高経営責任者はアルハン退団決定時に「PSISのコミットメントに基づき、我々は1ルピア(インドネシアの通貨)も受け取ることなくアルハンを放出しました。これは彼のキャリアのためです」とクラブ公式サイトを通じて声明を発表。東京ヴェルディから移籍金を受け取らないことを明かしている。
これにくわえて「アルハンは海外でもPSISのブランドアンバサダーとして、国際舞台でPSISの名前を広めることができることを期待しています。それだけでなく、アルハンの海外でプレーしたい期間についてPSISと彼本人、代理人と合意し、インドネシアに戻る場合にはPSISに復帰することで決定しました」とコメント。クラブと選手サイドの間で特別条項が設けられたことも公にしている。
なお、アルハン本人はPSISスラマンの公式サイトに「まず、僕の夢のひとつである海外挑戦が近い将来に実現することが嬉しい。そして今回の移籍成立までのプロセスで難しい状況に陥らず、僕のことを助けてくれたPSIS幹部や代理人への感謝も忘れないよ。選手、コーチ、関係者、サポーターなど、PSISに関わるすべての関係者に感謝している。(僕の今後の成功を)どうか祈ってください。PSISはこれからもインドネシアでのホームだ」とクラブへのメッセージを綴っている。
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