日本代表FW古橋亨梧(27)を擁するセルティックは、今冬の移籍ウィンドウでMF旗手怜央(24)、FW前田大然(24)、MF井手口陽介(25)らを獲得している。日本人選手が相次いでセルティックで成功を収める中、アンジェ・ポステコグルー監督が今季終了後の補強について語った。12日、スコットランド・グラスゴーの地元紙『ザ・ヘラルド』が伝えている。
セルティックは2020/21シーズンにリーグ優勝を逃すと、昨年6月に当時横浜F・マリノスを率いていたポステコグルー監督を招へい。7月にはヴィッセル神戸から日本代表FW古橋亨梧(27)を獲得すると、古橋亨梧やポルトガル人FWジョタ(22)の活躍もあり、昨年10月以降はスコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド1部)で無敗を維持している。
また、セルティックは昨年12月31日に旗手怜央、井手口陽介、前田大然の獲得を発表。3選手は先月17日開催のスコティッシュ・プレミアシップ第21節・ハイバーニアン戦でデビューすると、前田大然が移籍後初ゴールをマークしたほか、旗手怜央はマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選出されている。くわえて旗手怜央は今月2日のダービーマッチで2ゴール1アシストをマークし、チームの勝利に大きく貢献するなど、新天地で鮮烈なパフォーマンスを披露している。
ポステコグルー監督はメディアインタビューに応じた際、今夏の移籍ウィンドウにおける補強の可能性を聞かれると「今年の夏は何もせずにビーチに座っていたいね。(新戦力獲得については先月までに)すべて解決した」
「つねに困難はある。成功すればするほど、夏には多くの選手がここを去るかもしれない。ただ、それは分からない。でも、過去2回の移籍ウィンドウのように大きな再建にはならないことは確かだ。それは間違いない」
「その理由のひとつは、(先月までに)ほとんどの選手を獲得できたことだ。多くの選手を連れてくるのは大変なことである。もし、それがうまくいかなかったら、もう一度、見直さなければならない」とコメント。昨夏の移籍ウィンドウで12選手、今冬に5選手を獲得したこともあり、最小限の動きにとどめる可能性を示唆している。
「私個人的には(多くの新戦力を獲得できて)嬉しい。ただ次の移籍ウィンドウのためだけではなく、その先数回にわたる移籍ウィンドウのためにも、我々は本当に良い基盤を作っていると思う。もちろんつねに選手層を厚くしようと努力はする。ただそれ以上に重要なのは、質の高い選手が退団する場合、代替選手を獲得することだ。それが今後のウィンドウで我々の行うビジネスの種類だ」と語った。
なお、セルティックの専門サイト『CELTIC ARE HERE』はセルティックの次なる獲得候補として、現在鹿島アントラーズに所属するMF荒木遼太郎(19)の名前を挙げている。ただ、ポステコグルー監督は現在チーム全体が好調なだけに、必要以上の新戦力獲得には向かわない考えを持っているようだ。
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