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香川真司、STVVでの“VIP待遇”一蹴!「名前は関係ない」ポジション変更も示唆

香川真司 写真:OneFootball

 シント=トロイデンVV(STVV)に加入した元日本代表MF香川真司(32)が、新天地で特別扱いを受けていることに対する気持ちを明かした。2日、ベルギー紙『Het Belang van Limburg』が伝えている。

 同選手は昨年12月18日、ギリシャ・スーパーリーグ(ギリシャ1部)の強豪PAOKを契約解除により退団。明治安田生命J1リーグのセレッソ大阪復帰やMLS(メジャーリーグサッカー)挑戦が噂されていたものの、先月10日にSTVVへの加入が決定。今週なかばに東京都内で入団会見を行っていたが、ビザ発給に関する問題により現地入りが24日にずれ込んでいた。

 そんな香川真司は今月1日からSTVVの全体トレーニングに合流。ビッグクラブでプレーした実績を持っているだけに、チームメイトからはツーショット写真を求められるなど早速人気を集めている。

 その中、本人は地元メディアのインタビューに応じると、STVV移籍の理由について「正直なところ、(ベルギーでプレーすることになるとは)1年前には予想していなかったですね。本当に自分を必要としてくれるチームに入りたかったですし、このクラブの人たちと話したとき、すぐにそういう気持ちになりました。ただもう一度プレーしたいんです」とコメント。

 また、STVVに日本人選手が多く在籍していることについては「(STVVにいる日本人選手で)今まで知っていた選手はいないですね。ただ、このクラブの環境がとても日本に似ていることはすぐに気づきましたし、やり方に慣れやすいですね。今はできるだけ早く慣れないといけないですけど、初日からとても快適に過ごすことができました」と語っている。

 そして、STVVで特別な存在であるかと聞かれると「そうは思っていないですね。一緒に試合をしてしまえば、私はただの一人の選手です。名前は関係ないですよ」と答える。

 さらに、香川真司はベルント・ホラーバッハ監督との関係性にも言及。「彼が僕に何を期待しているか、どのようにプレーさせたいか、チームの中で僕をどう見ているか把握しています。(ポジションについて)マンチェスター・ユナイテッドやドルトムントでは10番でのプレーに慣れていましたけど、今は8番の方がいいかもしれないですね。もちろん監督はドイツ時代から僕のことを知っていますし、僕に対して期待すべきことと期待してはいけないことを理解していますよ」とポジション変更の可能性をほのめかした。

 STVVは今月5日、かつてFC東京でプレーしていたDF渡辺剛(24)を擁するKVコルトレイクとの対戦を控えている。香川真司は「週末の試合でプレーする可能性はあります。まだ、コンディションがフィットするまでもう少しトレーニングが必要ですけど、プレーする準備はできていると思っていますね」と出場に前向きな姿勢を見せている。