8位:アビスパ福岡
戦力収支:C
OUT
ジョン・マリ(シンセン:復帰)
石津大介(未定:契約満了)
カルロス・グティエレス(栃木SC:完全移籍)
吉岡雅和(レノファ山口:完全移籍)
エミル・サロモンソン(IFKヨーテボリ:完全移籍)
カウエ(未定:契約満了)
ブルーノ・メンデス(デポルティーボ・マルドナド:復帰)
IN
東家聡樹(FC今治:復帰)
田中達也(浦和レッズ:完全移籍)
前嶋洋太(横浜FC:完全移籍)
熊本雄太(モンテディオ山形:完全移籍)
永石拓海(セレッソ大阪:完全移籍)
奈良竜樹(鹿島アントラーズ:完全移籍)
ルキアン(ジュビロ磐田:完全移籍)
井上聖也(甲南大学:新加入)
「5年周期」と言われた、4年をかけてJ1に昇格し1年でJ2降格という悪い循環から昨年ついに脱したアビスパ福岡。J1に定着するためには堅実に残留し続けるすることが重要だが、そのために重要な主力の慰留とピンポイント補強で底上げに成功した印象だ。
期限付き移籍で加わり主力となっていた奈良竜樹の完全移籍への移行に成功するなど、主力でチームを離れたのはチームのアシスト王のエミル・サロモンソンぐらい。セットプレーのキッカーを務めチームのアシスト王だった彼の穴は小さくないが、昨年横浜FCで26試合に出場した前嶋洋太の獲得に成功した。
層の薄かった左SHには突破力に優れた田中達也を浦和レッズから、カルロス・グティエレスが抜けたCBに熊本雄太をモンテディオ山形から、明確な得点源に欠けていたうえにブルーノ・メンデスが退団したFWにはJ2得点王のルキアンをジュビロ磐田から獲得。その反面、甲南大学から加入した井上聖也、完全移籍に移行した永石拓海、FC今治から復帰した東家聡樹らには奮起が求められる。
上位とは戦力差があるものの昨年以上の戦力を確保することに成功したチームは、リーグ屈指のリアリスト長谷部茂利監督のもと昨年の8位がフロックではなかったことを示せるだろうか。
7位:京都サンガ
戦力収支:C
OUT
中川寛斗(大分トリニータ:完全移籍)
野田隆之介(FC琉球:完全移籍)
福島春樹(浦和レッズ:復帰)
清水圭介(セレッソ大阪:完全移籍)
中川風希(FC今治:完全移籍)
李忠成(アルビレックス新潟シンガポール:完全移籍)
ヨルディ・バイス(ファジアーノ岡山:完全移籍)
中野克哉(FC琉球:完全移籍)
庄司悦大(FC岐阜:完全移籍)
冨田康平(FC今治:完全移籍)
曽根田穣(水戸ホーリーホック:完全移籍)
上月壮一郎(未定:契約満了)
森脇良太(未定:契約満了)
黒木恭平(未定:契約満了)
IN
マルティノス(モンテディオ山形:完全移籍)
マイケル・ウッド(アルメレ・シティFC:完全移籍)
上福元直人(徳島ヴォルティス:完全移籍)
松原修平(ザスパクサツ群馬:完全移籍)
アピアタウィア久(ベガルタ仙台:完全移籍)
メンデス(ヴァンフォーレ甲府:完全移籍)
井上黎生人(ファジアーノ岡山:完全移籍)
大前元紀(ザスパクサツ群馬:完全移籍)
豊川雄太(セレッソ大阪:完全移籍)
金子大毅(浦和レッズ:期限付き移籍)
白井康介(コンサドーレ札幌:完全移籍)
山﨑凌吾(名古屋グランパス:完全移籍)
田中和樹(法政大学:新加入)
J2リーグ最少失点の堅守を武器に2位に入り、2010年以来のJ1に戻ってきた京都サンガ。曺貴裁(チョウ・キジェ)監督の続投が決まり、まずはJ1に残留するために積極的な補強を行っている。
2018年にJ2得点王に輝いた大前元紀、ベルギーのKASオイペンやセレッソ大阪で活躍した豊川雄太、湘南ベルマーレと浦和レッズで68試合に出場した金子大毅、東京ヴェルディや徳島ヴォルティスで守護神に君臨した上福元直人、湘南ベルマーレ時代に曹貴裁監督のもとでプレーし昨年は名古屋グランパスで3得点を挙げた山﨑凌吾、昨年ベガルタ仙台で29試合に出場したアピアタウィア久など、J1での出場経験が豊富な選手を多数獲得。
懸念材料は最終ラインの強度を大きく上げていたヨルディ・バイスの移籍だが、同じようにヴァンフォーレ甲府の最終ラインを支えていたメンデス、ファジアーノ岡山で42試合に出場した井上黎生人を獲得し的確に補強。その他にもニュージーランド代表として東京五輪に出場したマイケル・ウッド、期限付き移籍で32試合に出場し完全移籍に移行した白井康介、2017年にFC東京U-23としてJ3で3試合に出場している田中和樹など楽しみな選手が多い。
非常に多くの選手が入れ替わることとなったが、間違いなく全体的な戦力アップに成功した。今季最も求められるのはJ1定着だが、リーグ屈指のサンガスタジアムbyKYOCERAを擁するクラブがその先に見据えるのは、2002年の天皇杯以来となるタイトル獲得だ。
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