明治安田生命J1リーグの鹿島アントラーズは今月3日、シント=トロイデンVV(STVV)でプレーしていたFW鈴木優磨(25)の復帰を公式発表している。その鈴木優磨は昨年、ベルギーの強豪アンデルレヒト率いるバンサン・コンパニ監督と会談していたようだ。9日、ベルギーメディア『VOETBAL』が伝えている。
同選手は昨季終了後にSTVV退団が噂されていたが、ベルギー国内の強豪アンデルレヒト、クラブ・ブルージュなど複数クラブからのオファーを拒否。くわえて、移籍市場最終日に2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)のシャルケ移籍が間に合わなかったこともあり残留していた。
その後、鈴木優磨は公式戦出場を拒否していたことについてチームメイトやベルント・ホラーバッハ監督に謝罪。昨年9月から再びピッチに立っていたが、2021/22シーズンはここまで10試合の先発出場でわずか2ゴールと苦戦。ベルギー国内の心理学者からはメンタル面の問題を指摘する声が上がっていた。
すると、昨年末に同選手退団の可能性をベルギー国内メディアが報道。選手サイドがセリエA(イタリア1部)やラ・リーガ(スペイン1部)からのオファーを待っていると伝えられていたが、今月3日になって鹿島アントラーズへの復帰が正式決定している。
その中、『VOETBAL』の報道によると、昨年8月にアンデルレヒトとコンパニ監督とクラブ幹部が鈴木優磨と面談すると、コンパニ監督がアンデルレヒトの戦術における同選手の役割について説明。しかし、選手サイドはベルギー国外への移籍を望んでいたため、アンデルレヒトからのオファーを拒否。指揮官の説得が実を結ぶことはなかったという。
また、『VOETBAL』はSTVVが昨夏の時点で鈴木優磨の売却益を最低400万ユーロ(約5億3000万円)、最大600万ユーロ(約7億9000万円)で見積もっていたと主張している。
なお、STVVは新型コロナウイルス感染拡大の影響で無観客でのホームゲーム開催を余儀なくされたこともあり、およそ500万ユーロ(約6億5000万円)の損失を計上したと伝えられている。
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