スイス・スーパーリーグ(スイス1部)のグラスホッパー・クラブ・チューリッヒに所属する日本代表MF川辺駿(26)は、ここにきてプレミアリーグのクラブに移籍する可能性があるようだ。3日、スイスメディア『Blick Sport』が伝えている。
川辺駿は2018年にレンタル先のジュビロ磐田からサンフレッチェ広島に復帰すると、中盤センターの主力としてチームをけん引。2021シーズンにはJ1リーグで19試合に出場して3ゴールをあげていたが、7月にグラスホッパーへ完全移籍。今季はここまでリーグ戦14試合でスタメンに抜てきされて4ゴール2アシストをマークするなど、海外挑戦1年目ながらすでに必要不可欠な存在となっている。
グラスホッパーは昨年12月20日にバーゼル戦を最後に中断期間に突入。今月11日のリーグ戦再開にむけて、スイス国内のニーダーハスリで5日からトレーニングを開始する。その中、『Blick Sport』の報道によると、川辺駿とDFトテ・ゴメス(22)がグラスホッパーのトレーニングを欠席するとのこと。グラスホッパーのセイ・オロフィンジャナSD(スポーツディレクター)は両選手をウルバーハンプトン・ワンダラーズのトレーニングに派遣する決断を下しており、すでにイギリス国内で隔離期間を過ごしているという。
また、『Blick Sport』は川辺駿とトテ・ゴメスについて「グラスホッパーのジョルジョ・コンティーニ監督が2選手をシーズン後半戦で起用できるか分からない。グラスホッパーのパートナークラブへ移籍する可能性もあり、その場合にはクラブにとって大きな痛手となる」と主張している。
なお、ウルバーハンプトン・ワンダラーズのオーナーは中国人の郭広昌氏である。また、郭広昌氏の妻であるジェニー・ワン氏は香港企業『Champion Union』の代表を務めている上に、『Champion Union』は2020年4月にグラスホッパーを買収している。
2020年以降、両クラブ間ですでに複数の取引が行われているだけに、川辺駿はウルバーハンプトン・ワンダラーズの練習におけるアピール次第でプレミアリーグ移籍の切符をつかみとるかもしれない。
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