明治安田生命J1リーグの柏レイソルは15日、ブラジル人MFヒシャルジソン(30)がカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のセアラーSCに復帰したことを公式発表している。その中、同選手の代理人が母国復帰に至るまでの過程を明かした。15日、ブラジルメディア『O POVO』が伝えている。
ヒシャルジソンは、2019年にカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のセアラーSCから柏レイソルへ完全移籍により加入。移籍1年目から中盤の主力としてJ2リーグで35試合に出場し、J1リーグ昇格に貢献。昨季もJ1リーグで27試合に出場すると、今季も6月中旬から再び中盤のレギュラーに定着していた。
しかし、10月22日開催の第33節・浦和レッズ戦を最後に出番がなくなると、今月4日の最終節・大分トリニータ戦後、自身のインスタグラムアカウントを通じて今季限りでの退団を明言。15日になってセアラーSCと2024年12月までの3年契約でサインを交わしている。
そんなヒシャルジソンの古巣復帰について、代理人は「選手は日本にとどまることを優先していた。柏レイソルでの3年間で(日本の環境に)かなり慣れていたし、100試合に出場していた。(Jリーグにおける)いくつかのトップレベルのクラブが関心を寄せていたので、本人は(柏レイソル)との契約更新を望んでいなかった。それにセリエA(ブラジル1部)のクラブからの興味もあった」とJ1リーグの他クラブから興味があったことを明言。
そして「日本でのプレーを優先していたが、(セアラーSCの会長である)ロビンソンが大胆だった。我々は(ヒシャルジソンが復帰する)可能性について2週間前から話し合っていた。ロビンソンがサンパウロに行った時に話した。そして12日から13日にかけて合意したんだ」
「大胆に日本のクラブと競争したロビンソンには感謝したいくらいだ。ブラジルサッカーの実力を証明したんだ」とコメント。ヒシャルジソンの意向に反する形で、セアラーSCの会長が同選手の呼び戻しに全力を注いだことを明かした。
ヒシャルジソンが柏レイソルをJ1復帰に導くなど好パフォーマンスを披露していただけに、同選手の古巣復帰に対して多くのJリーグファンが複雑な思いを抱いているかもしれない。
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