中国スーパーリーグ(CSL)では、中国恒大集団が運営する広州FC(旧広州恒大)をはじめ大半のクラブで給与やボーナスの支払いが遅延していることが伝えられている。その中、CSLは1日、今月12日からリーグ戦を再開することを公式発表した。
中国では、国内大手不動産会社の『中国恒大集団』が今年9月に総額33兆円にものぼる負債を抱えていることが判明しており、債務不履行(デフォルト)の危機に直面。また、かつてガイナーレ鳥取、アルビレックス新潟や浦和レッズでプレーしていたブラジル人FWレオナルド(24)を擁する河北足球倶楽部の親会社である『華夏幸福基業投資開発』も420億ドル(約4兆7700億円)にものぼる負債を抱えていることが明らかになっている。
さらに中国メディア『天津日報』は今月はじめに、広州FCや河北など中国スーパーリーグに所属する大半のクラブで選手に対する給与やボーナスの支払いが遅延していると報道。これにつづき、『鳳凰網体育』は中国スーパーリーグに所属する16クラブ中少なくとも11クラブで給与の未払いがあったと伝えていた。
CSLは今年8月15日に行われた第14節を最後に中断。一部クラブが今年中に消滅する可能性が伝えられるなど、今季のリーグ戦を無事に最後まで終えられるか心配する声が上がっていたが、今月12日と13日に第15節を行うことが決まっている。
また、今回のCSLの発表によると、最終節(第22節)は来年1月3日と4日に行われる予定となっており、全16クラブがおよそ20日間にわたり、中2、3日という過密日程のもと8試合を消化することになっている。
およそ4か月の中断期間をへてリーグ戦が再開される中、一部のクラブでは資金難により活動停止に追い込まれていただけに、過密日程に対して十分な準備ができないまま臨むことになるかもしれない。
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