松本山雅は明治安田生命J2リーグ第37節・SC相模原戦での引き分けによりJ3降格が決まったことをうけて、29日に「松本山雅をご支援いただいている皆様へ」と題した声明を発表した。
松本山雅は今年6月から黒星が先行すると、6月下旬に柴田峡監督を解任して元ジュビロ磐田指揮官の名波浩氏を招へい。しかし、監督交代以降もリーグ戦でわずか3勝にとどまるなど勝ち点を積み重ねることはできず、愛媛FCやギラヴァンツ北九州、SC相模原、大宮アルディージャなどとJ2残留争いを繰り広げていた。
その中、今月28日に敵地で行われたJ2リーグ第37節・SC相模原戦では、90分に先制ゴールを許したものの後半アディショナルタイムの90+6分にオウンゴールで同点に追いつき、1-1で試合終了。しかし、J2残留圏内の18位大宮アルディージャがFC町田ゼルビア相手に引き分けて勝ち点1を獲得。大宮アルディージャとの勝ち点差を「5」から縮めることができなかった。
また、J3リーグ首位のテゲバジャーロ宮崎がJ2リーグのライセンスを保持していないため、J2リーグ19位にクラブにも残留の可能性がある。しかし、松本山雅は19位SC相模原との勝ち点差を「4」から縮められなかったことにより、20位以下で今シーズンを終えることが確定。最終節を残してJ3降格が決まっている。
これを受けて、松本山雅の神田文之代表取締役社長は「日頃より松本山雅FCに対して熱いご支援を頂き、誠にありがとうございます。昨日の2021明治安田生命J2リーグ第41節の結果を受け、J3リーグ降格という現状をクラブとして重く受け止めております。松本山雅をご支援いただいているすべての皆様に深くお詫び申し上げます。重ねて、クラブの代表として重く責任を感じております。これまでの良い部分を取り戻しながら、未来へ向けて継続的な成長に繋げるべく臨んだシーズンですが、皆様の期待を大幅に裏切る結果となりました」
「この間、チームの現状を確認し、日々の変化や成長を感じながらクラブの総力で最後まで諦めずに戦うことに注力して参りましたが、結果に結び付かない状況を最後まで覆すことが出来ませんでした。一方で、若い力を育て、新しい山雅の姿を感じてもらえるような戦い方を目標に掲げ、選手・監督・スタッフも前向きに最後までトレーニングに向き合ってきたことに間違いはありません。クラブとして何かが大きく足りなかった結果を真摯に受け止めなければいけないと考えております。改めてその覚悟と方向性をご支援いただく皆様にも示さなければいけません」
「2022シーズンは、クラブとして覚悟を持って臨むシーズンになります。1年でのJ2復帰が最重要課題です。チームは生き物であり、運営会社は地域と共に発展するスポーツビジネスを追求しなければなりません。それは、『未来への夢と感動へチャレンジ』を企業理念に掲げるクラブの宿命だと理解しています」
「このクラブにとって背番号12・サポーターの存在は唯一無二です。これからも一層のご支援をいただきたくお願い申し上げます。そして、ファン・サポーターの皆様と共により強い松本山雅を目指して参ります。今後とも、松本山雅FCへの熱いご支援をよろしくお願い申し上げます」とクラブ公式サイトを通じてサポーターやスポンサー等にメッセージを送っている。
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