中国スーパーリーグでは、中国恒大集団が運営する広州FC(旧広州恒大)をはじめ大半のクラブで給与やボーナスの支払いが遅延していることが伝えられている。かつて明治安田生命J1リーグのサンフレッチェ広島や北海道コンサドーレ札幌に在籍していたブラジル人FWアンデルソン・ロペス(28)も給与を支払われていない可能性があるようだ。22日、中国メディア『鳳凰網体育』が伝えている。
中国では、国内大手不動産会社の『中国恒大集団』が今年9月に総額33兆円にものぼる負債を抱えていることが判明しており、債務不履行(デフォルト)の危機に直面。また、かつてガイナーレ鳥取、アルビレックス新潟や浦和レッズでプレーしていたブラジル人FWレオナルド(24)を擁する河北足球倶楽部の親会社である『華夏幸福基業投資開発』も420億ドル(約4兆7700億円)にものぼる負債を抱えていることが明らかになっている。
くわえて中国メディア『天津日報』は今月はじめに、広州FCや河北など中国スーパーリーグに所属する大半のクラブで選手に対する給与やボーナスの支払いが遅延していることが判明したと報道。これにつづき、『鳳凰網体育』は中国スーパーリーグに所属する16クラブ中少なくとも11クラブで給与の未払いがあったと伝えている。
その中、『鳳凰網体育』はアンデルソン・ロペスの在籍している武漢足球倶楽部の現状について「7カ月以上にわたり、給与の支払いが遅れている。今年に入ってからは、わずか2カ月分の給与しか支払われていない」と説明。高額年俸を求めて中国移籍を決断したアンデルソン・ロペスも、給与を受け取れていないものとみられる。
なお、アンデルソン・ロペスは、2019年に韓国Kリーグ1(韓国1部)のFCソウルから北海道コンサドーレ札幌へ完全移籍。昨季は公式戦27試合に出場し10ゴールをマークすると、今季も主力として活躍していたが、今年7月に武漢へ完全移籍している。また、中国メディア『新浪』は武漢が北海道コンサドーレ札幌に対して移籍金300万ユーロ(約4億円)を支払うことにより合意に達したと伝えている。
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