浦和レッズは19日夜、今年6月20日に開催された明治安田生命J1リーグ第18節・湘南ベルマーレ戦におけるエントリー手続不備に関するスポーツ仲裁裁判所(CAS)からの判定について公式声明を発表した。
浦和レッズはこの一戦で東京五輪の日本代表バックアップメンバーであるGK鈴木彩艶が先発出場。試合は2-3で湘南ベルマーレの勝利という結果に終わっていたが、同選手が試合へのエントリー資格がないにもかかわらず、出場させていたことが明らかになっていた。その後、浦和レッズにはJリーグ規律委員会による調査をへて、始末書提出によるけん責処分にくわえて、湘南ベルマーレ戦を0-3の不敗戦扱いにするという処分が下っている。
その後、浦和レッズはこの処分内容に対して「懲罰規程の適用に誤りがある」として、日本サッカー協会(JFA)に不服申し立てを行ったものの却下。すると、今年8月に処分の取り消しを求めてCASへの提訴に踏み切っていた。
しかし、今回の声明において「CASは、懲罰規程では『0-3の没収試合』の懲罰を争えるのは勝利したチームに限られるため、2-3で負けていた浦和レッズはJリーグの懲罰を争うことができないという理由で、没収試合が妥当かどうかなどの問題に踏み込まず、申立てを認めませんでした」
「残念な結果となりましたが、浦和レッズとしましてはCASの仲裁判断を尊重し、懲罰を受け入れることとします。本件に関するみなさまからの温かいご支援、誠にありがとうございました」とサポーターやスポンサー等に対して、0-3による不敗戦が確定したことを報告している。
なお、浦和レッズはリーグ戦残り3試合の中、来季AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場圏内の3位ヴィッセル神戸から8ポイント差となっている。
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