明治安田生命J1リーグのヴィッセル神戸に所属するベルギー代表DFトーマス・フェルマーレン(36)は、来季以降の去就に対する自分自身の考えを明かした。16日、ベルギーメディア『VOETBAL』が伝えている。
フェルマーレンはエールディビジ(オランダ1部)の名門アヤックスでプロキャリアをスタートさせると、アーセナル、バルセロナ、ローマでのプレーをへて、2019年7月にバルセロナからヴィッセル神戸へ完全移籍により加入。2019シーズンは天皇杯でラウンド16以降の全部4試合でフル出場し、クラブ史上初となるタイトル獲得に大きく貢献。昨季は負傷離脱の影響でリーグ戦14試合の出場にとどまったが、今季はここまでリーグ戦20試合試合で先発出場している。
そんなフェルマーレンの去就について、『VOETBAL』は同選手とヴィッセル神戸の契約期間が来年1月までであるほか、ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)の強豪アンデルレヒトへ移籍する可能性を報じている。
しかし、フェルマーレン本人は母国メディアのインタビューに対して「バンサン(・コンパニ)とは長い間話していなかった。僕は自分の将来についてとても柔軟な考えを持っている。私は、すでに袖が引っ張られている場合に、そのことを公にするような人間ではないし、そのようなことは内部でとどめておきたいね。だけど、すべてのシナリオを考慮に入れている。母国でプレーすることは、最も優先することではない」と母国復帰は既定路線ではないと主張している。
つづけて「ジェルミナル(現KベールスホットVA)がまだ存在していたら、僕の気持ちは違っていただろうね。今でも存在していたら、おそらく純粋なロマンスを追い求めて戻っていただろう。ジェルミナルは僕が育ったクラブであり、5歳の時にフットボールを始めたクラブだ。そんなジェルミナルがなくなってしまったのはとても残念だよ」とプロデビュー前にプレーしていたクラブに対する思いを語っている。
そして来年もJリーグでプレーする可能性については「僕は日本でとても満足しているから、(来季も)日本でプレーする可能性もあるね。妻と子供たちも日本で楽しく過ごしている。私たちはここで素晴らしい生活を送っているわけなんだけど、もう1年日本にとどまっても問題はないね。日本での生活はとても落ち着いているし、私の性格にとても近いものがあるよ」とコメント。前向きな姿勢であることを明かした。
元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(37)らとともに、欧州最高峰の舞台を経験したベテランとしてクラブをけん引しているだけに、ヴィッセル神戸サポータはフェルマーレン残留の知らせを待ち望んでいるはずだ。
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