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浦和が槙野智章の退団発表「埼玉スタジアムに帰って来た際には…」

槙野智章 写真提供: Gettyimages

 明治安田生命J1リーグの浦和レッズは、元日本代表DF槙野智章(34)が契約満了により今季終了後に退団することを公式発表した。

 槙野智章は2012年に1.FCケルンから浦和レッズへ加入すると、ディフェンスリーダーとしてミハイロ・ペトロヴィッチ監督から信頼を寄せられ、2013シーズンにはJ1リーグ全34試合に出場。以降も浦和レッズの最終ラインに必要不可欠な存在としてピッチに立ち続けてたが、昨季は24試合の先発出場にとどまっていた。

 そして、今季はリカルド・ロドリゲス監督のもとで東京五輪開催前までレギュラーを張っていたものの、8月末のJ1リーグ第27節・湘南ベルマーレ戦を最後にリーグ戦でのスタメン出場がなかった。

 同選手は浦和レッズ退団決定について「『浦和レッズを愛するみなさま』 2021年シーズンまだ試合は続きますが、みなさまにお伝えしたいことがあります。このたび、私、槙野智章は契約満了になり、浦和レッズを離れることとなりました。浦和での10年間。僕にとって大きな財産であり、宝物であり、僕の全てです。ファン・サポーターのみなさんが僕を強くしてくれました。成長させてくれました。みなさんが居なければ今の僕は存在しません」

 「勝っているとき、負けているとき、どんなときでも僕の後押しをしてくれました。みなさんの声が、作り出す空気が、いつも勇気を与えてくれて、だから僕は勇敢に闘えました。その声援で僕はサッカー選手として強くなれたと思っています」

 「浦和レッズとのお別れの時が、ユニフォームを脱ぐタイミング。と考えていたのですが、今となっては叶わぬ夢となりました。チームは変わりますが、また埼玉スタジアムに帰って来た際には、今まで浴びせたことのない特大の大きな大きなブーイングをしてください。それまでもう少し走り続けたいと考えています」

 「10年の振り返りで、喜びや、悲しみ、などの多くの感情があり、文章で表しきれませんが、素直な気持ちでいうと、とても悲しいです。寂しいです。それでも僕は幸せです。ありがとう。浦和レッズ。行ってきます。浦和レッズ。We are REDS!」とクラブ公式サイトを通じてコメントを残している。