明治安田生命J2リーグのジェフユナイテッド市原・千葉は、ブラジル人FWマテウス・サウダーニャ（22）の完全獲得にむけて、レンタル元のクラブに買い取りオプションの減額オファーを提示したが、却下されたようだ。3日、ブラジルメディア『O DIA』が伝えている。
サウダーニャは2020年にカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA（ブラジル1部）のECバイーアでトップチーム昇格を果たすと、2020シーズンは先発出場こそなかったもののリーグ戦17試合で途中出場し2ゴールをマーク。そして今年1月には千葉へ1年レンタルにより加入。5月1日開催のJ2リーグ第11節・アルビレックス新潟戦でデビューすると、第12節・レノファ山口戦からリーグ戦13試合つづけて先発出場するなど、来日1年目から多くのチャンスを得ており、ここまで3ゴールをあげている。
千葉はバイーアに対してすでに50万レアル（約970万円）のレンタル料を支払っている。また、両クラブの取引においては、150万ドル（約1億7000万円）の買い取りオプションが設定されており、買い取りオプション行使の場合には千葉が50%の保有権を取得することになっているという。
ただ、千葉の首脳陣は買い取りオプション行使が可能となる設定金額がサウダーニャのパフォーマンスに見合っていないと考えている模様。くわえて、同選手とバイーアの現行契約が来年6月に満了を迎えることを踏まえて、30万ドル（約3400万円）の現金払い、20万ドル（約2300万円）を来年中に支払うという条件でオファーを提示したものの、却下されたとのこと。
バイーアはサウダーニャが来年6月に契約満了で退団することを想定。そして、現在財政難に陥っていることから、50万ドル（約5700万円）の現金払いを求めたが、千葉はこれを受け入れなかったようだ。
さらに、千葉は今週に35万ドル（約4000万円）の現金払い、15万ドル（約1700万円）を来年中に支払うという条件で改めてオファーを提示したものの、バイーアは再び却下。現金払いの割合を巡って、両クラブによる水面下での交渉が続いているものとみられる。
なお、サウダーニャ本人は先週にブラジルメディアのインタビューに応じた際、日本での生活が気に入っていることを明かしている。
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