バイエルン・ミュンヘンに所属するドイツ代表MFヨシュア・キミッヒ(26)は、新型コロナウイルスのワクチン接種を拒否したことで波紋を呼んでいる。その中、明治安田生命J1リーグのヴィッセル神戸でプレーした過去をもつ元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(36)がキミッヒを擁護した。31日、ポーランドメディア『Clippers』が伝えている。
キミッヒは先日、チームメイトのドイツ代表MFレオン・ゴレツカ(26)とともに新型コロナウイルスで苦しむ人々を支援するキャンペーン『WeKick Corona』を設立。また、『WeKick Corona』の公式サイトには、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためにもワクチン接種を推奨するという主旨のコメントが掲載されている。しかし、キミッヒ本人は先月23日開催のブンデスリーガ第9節・ボルシア・メンヒェングラートバッハ戦後のメディアインタビューでワクチンを接種していないことを認め、接種に対して不安を抱いていることを明かしていた。
これには、アンゲラ・メルケル首相が「彼の質問や疑問に対して、(ワクチン接種における)非常に優れた論拠があった。自分の決断を再考することを望んでいる」とコメントを残している。くわえて、シュテフェン・ザイベルト報道官も同選手に対してワクチン接種を呼び掛けているほか、ドイツ国内でキミッヒに対する批判の声が上がっている。
その中、ポドルスキはキミッヒを巡る問題について「彼がなぜ危険な犯罪者として描かれているのか僕には理解できないし、そのような議論が交わされていることも理解できないね。誰もが自分で何をすべきかを決めることができる」と反論。ワクチンを接種しないというキミッヒの決断に圧力をかけるようなことがあってはならないと主張している。
なお、バイエルンはユリアン・ナーゲルスマン監督が2度目のワクチン接種終了直後、新型コロナウイルスに感染している。また、キミッヒを含めた5名のワクチン未接種が判明したことも周囲で話題になっていた。
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