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三笘薫獲得の舞台裏明らかに!「強制されたのではない」とユニオンSG幹部明言の理由は…

三笘薫 写真提供: Gettyimages

 ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズに所属するU24日本代表MF三笘薫(24)は、今月16日開催のジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)第11節・セラン・ユナイテッド戦でハットトリックを達成した。三笘薫が頭角を現す中、クラブ幹部は同選手獲得の理由を明かした。22日、ベルギー紙『Het Nieuwsblad』が伝えている。

 三笘薫は明治安田生命J1リーグの川崎フロンターレで活躍すると、東京五輪男子サッカー競技に出場した後にプレミアリーグのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCへ完全移籍。ただ、イギリスで労働許可証が発行されないという事情もあり、ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズへ1年レンタルにより加入している。

 ただ、三笘薫がロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズへ加入した理由として、選手補強の面でブライトンと提携関係を結んでいることが挙げられているほか、ブライトンからの要望によって実現した移籍であるという声も上がっていあt。

 しかし、ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズのクリス・オローリンSD(スポーツディレクター)は『Het Nieuwsblad』の取材に応じると「ミトマを選んだのは我々自身だということを強調したい。決してブライトンから(三笘薫の獲得を)強制されたわけではない」とコメント。

 そして「我々はまさに彼のような選手を探していたのだ。ブライトンにはスピード、(プレーの)奥行きなど完璧な要素を持つ選手がいた。ミトマに関しても、監督と話し合い、クラブ施設を見学した上で我々(のもとでプレーすること)を選んでくれた」と三笘薫が加入するまでの経緯を明かした。

 なお、三笘薫は先月12日に行われたジュピラー・プロ・リーグ第7節・KRCヘンク戦で82分から出場。新天地でのデビューを果たすと、22日に行われたベルギー国内カップ戦・5回戦のレブベーケ戦では移籍後初ゴールをマーク。フェリス・マッズ監督からの評価を高めると、今月16日開催のセラン・ユナイテッド戦では前半終了時に0-2と劣勢に立たされる中、後半キックオフから出場するとハットトリックを達成。ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズは前半に退場者を出していたにもかかわらず、4-2と勝利を収めていた。