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古橋亨梧にライバルが!ポステコグルー監督が新戦力FWに期待「過小評価されていたが…」

古橋亨梧 写真提供: Gettyimages

 セルティックに所属するFW古橋亨梧(26)はすでにアンジェ・ポステコグルー監督や現地のサポーターからの信頼をつかんでいるが、今後同選手のポジションを脅かす選手が現れるかもしれない。17日、英紙『デイリー・レコード』が伝えている。

 古橋亨梧は今夏に明治安田生命J1リーグのヴィッセル神戸からセルティックへ完全移籍。7月31日に行われた今季のスコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド1部)開幕節・ハーツ戦でデビューすると、8月8日開催の第2節・ダンディー・ユナイテッド戦でハットトリックを達成するなどゴールを量産している。

 また、先月7日のFIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選・中国戦で負傷して戦列を離れていたが、先月30日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)グループステージ第2節・バイヤー・レバークーゼン戦で復帰。そして、3日開催の第8節・アバディーン戦でゴールをあげて、チームの勝利に大きく貢献していた。

 そんな古橋亨梧にとって、ギリシャ代表FWギオルゴス・ギアクマキス(26)がライバルになり得る存在だという。ギアクマキスはギリシャ国内の複数クラブを渡り歩くと、昨夏にAEKアテネからVVVフェンロへ完全移籍。移籍1年目の2019/20シーズンはリーグ戦でわずか2試合の先発出場と出場機会に恵まれず、チームもエールディビジ(オランダ1部)で最下位となり降格。しかし、昨季は開幕からレギュラーに定着すると、リーグ戦で30試合に出場し26ゴールをマーク。今夏の移籍市場最終日にセルティックへの完全移籍が正式決定している。

 そのギアクマキスは加入直後は公式戦4試合でメンバー外となっていたが、バイヤー・レバークーゼン戦でデビュー。今月16日開催の第9節・マザーウェル戦では後半途中からピッチに立ち、スコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド1部)でもデビューを果たしている。

 ポステコグルー監督はギアクマキスについて「彼は代表ウィークの中断期間によって最も恩恵をうけたひとりだ。プレシーズンのトレーニングに参加しないまま今シーズンを迎えていたし、(スコットランド入りで)10日間の隔離があったので、過小評価されていた。彼は今までよりも気分良くプレーできている」

 「それに彼は(レギュラー陣に対して)影響を与える準備ができているように感じている。我々にとって良いことだ。攻撃陣で先発でもベンチでも優れたオプションを持っている」とコメント。ギアクマキスがチームにフィットしつつある状況に手応えをつかんでいる。

 なお、古橋亨梧はマザーウェル戦で先発出場したものの、シュート本数が1本に終わるなど攻撃面で存在感を発揮することができず、82分に途中交代となっていた。オランダ2部でゴールを量産したギアクマキスが今後さらにコンディションを上げることが予想されるだけに、引き続き結果を残したいところだ。