日本代表は12日、FIFAワールドカップ・カタール大会のアジア最終予選・オーストラリア戦で2-1と勝利したが、一部のサポーターが声を出しての応援を行うなど、新型コロナウイルス感染対策の規定に違反する行為をとったことが物議を醸している。その中、日本代表DF酒井宏樹(32)のSNS投稿が炎上しており、話題を呼んでいる。
埼玉スタジアム2002で開催された日本対オーストラリアでは、1-1で迎えた後半40分にDF吉田麻也(33)のロングフィードから途中出場のFW浅野拓磨(26)が裏に抜け出してシュート。一旦はGKマシュー・ライアン(29)に弾かれたものの、ポストに当たって跳ね返ったところをDFアジズ・ベヒッチ(30)がオウンゴール。終盤で勝ち越しに成功した日本代表が貴重な勝ち点3を獲得している。
ただ、この勝ち越しゴールの直後にチャントを熱唱する動画が試合後にSNS上で拡散。これに対して、Jリーグクラブのサポーターを中心に観戦ルールが守られていないことに対する批判の声が多く上がっていた。
その中、酒井宏樹は試合後にインスタグラムを更新。「ギリギリでしたが次に繋がりました。サポーターのバススタジアム入場時の久々の応援歌痺れました!選手やスタッフは勿論、会場みんなで勝ち取った勝利。素晴らしい雰囲気をありがとうございました」とコメントを残していたが、サポーターの声援に言及していたことに対する批判が集中していた。
これを受けて、同選手は投稿を削除。その上で改めてインスタグラムを更新し「前回の投稿削除しました。ただただ皆様に感謝を伝えたかっただけです。ルールを破ってまで声出して応援してということでは決してありません。大ごとになる様な発言申し訳ありませんでした。スタジアムに来てくださった方々ありがとうございました!あの一体感を満員のスタジアムでお見せ出来る日が一日でも早く来ることを願いこれからも頑張ります」と声援での後押しに言及したことを謝罪した。
これには、日本のサッカーファンから「みんな分かってますよ」、「酒井選手の意図は伝わっていましたよ」などと酒井宏樹を擁護するコメントが多数寄せられているほか、日本代表での今後の戦いに期待する声も上がっている。
なお、埼玉県内には先月の時点で緊急事態宣言が発令されていたため、当初は上限5000人での開催となっていた。しかし、日本政府が先月30日をもって緊急事態宣言をすべて解除。政府の定めるイベント収容人数は上限10000人に変更されたが、新型コロナウイルスのワクチン接種証明書、またはPCR検査や抗原検査の陰性証明書を提示する人を対象に5000枚のチケットが追加販売されていた。
また、日本政府は新型コロナウイルスのワクチン接種証明書やPCR検査や抗原検査の陰性証明書を持っている人を対象に行動制限を緩和するという「ワクチン・検査パッケージ」の実証調査を行っており、この一戦も実証調査の対象となっていた。
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