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「鎌田と長谷部を使わない理由は…」新監督の起用法を独メディア批判!開幕から未勝利

鎌田大地と長谷部誠 写真提供:Gettyimages

 アイントラハト・フランクフルトは25日に行われたブンデスリーガ第6節・ケルン戦で1-1のドローに終わっている。リーグ戦開幕からいまだ白星がない中、ドイツメディア『Seddeutsche』はオリバー・グラスナー新監督による日本代表MF鎌田大地(25)と元日本代表MF長谷部誠(37)の起用法に疑問を投げかけた。

 鎌田大地は昨季までと変わらずトップ下のポジションで出場機会を得ていたが、19日開催の第5節・ボルフスブルク戦では先制点のきっかけを生み出したものの、低調なパフォーマンスに終始。そしてケルン戦ではグラスナー監督が2トップシステムを採用したこともありベンチスタートとなり、61分から出場していた。

 長谷部誠はここ数シーズンにわたり中盤センターやセンターバックの主力として活躍。昨季はアドルフ・ヒュッター前監督のもとブンデスリーガ26試合に先発出場して上位躍進に貢献していた。しかし、今季は開幕節のボルシア・ドルトムント戦で先発出場したものの、先月21日開催の第2節・アウクスブルク戦では試合終了間際の80分から出場。そして28日に行われた第3節・ビーレフェルト戦以降の公式戦では出番がなく、ケルン戦でも90分ベンチから戦況を見つめていた。

 その中、『Seddeutsche』は「グラスナーがハセベとカマダを使わないのか本当に分からない」という見出しでグラスナー監督の起用法を批判。アドルフ・ヒュッター前監督のもとで長谷部誠は守備面での貢献度が大きく、鎌田大地は攻撃陣の中心選手としての役割を果たしていたと主張している。

 また、フランクフルトは30日開催予定のUEFAヨーロッパリーグ・グループステージ第2節・ロイヤル・アントワープ戦で結果が出なければ、来月3日に控えるブンデスリーガ第7節・バイエルン・ミュンヘン戦にむけてさらに大きな問題を抱えることになるものの、グラスナー監督は依然としてシステム面での問題点に気づいていないとしている。

 グラスナー新体制のもとここまで思うように勝ち点を積み重ねられていないだけに、U24日本代表MF三好康児(24)を擁するロイヤル・アントワープとの一戦の結果次第では、指揮官の進退問題が浮上するかもしれない。