シント=トロイデンVV(STVV)に残留したFW鈴木優磨(25)は13日、ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)第7節・ベールスホットVA戦で先発出場を果たした。ベルント・ホラーバッハ監督は鈴木優磨のパフォーマンスについて一定以上の評価を下している。14日、ベルギーメディア『VOETBAL』が伝えている。
鈴木優磨はセリエA移籍を望む中、プレシーズントレーニングには参加していたものの、移籍市場が開いている間、公式戦への出場を拒否していた。ただ、同選手はスュペル・リグ(トルコ1部)の強豪フェネルバフチェやベルギー国内の強豪アンデルレヒト、クラブ・ブルージュなど複数クラブからのオファーを却下。そして今夏残留が確定すると、ホラーバッハ監督やチームメイト、クラブスタッフに対して自身の振る舞いが間違いだったとして謝罪していた。
その後、鈴木優磨は東京五輪のU24日本代表MF田中碧(22)を擁するフォルトゥナ・デュッセルドルフやベルギー2部首位のウェステルローとのトレーニングマッチに出場。そして、インターナショナルマッチウィーク明けのベールスホットVA戦で先発出場し、72分までプレー。チームは前半終了間際にFWスティーブ・デ・リッダー(34)があげた得点を最後まで守り抜き、1-0で勝利している。
試合後、ホラーバッハ監督は先発起用した鈴木優磨について「スズキはこのチームに安心感をもたらしている。フィジカルコンディションは彼自身の必要とするレベルには戻っていないが、それでも(自分のクオリティの)一部を発揮してくれた」とコメント。同選手のコンディションに言及するとともに、昨季までと変わらずチームに必要不可欠な戦力であることを強調している。
FC東京の下部組織出身であるFW原大智(22)や東京五輪に出場したU24日本代表FW林大地(24)がチームに加わる中、鈴木優磨としては引き続きコンディション回復に努めて、いち早く公式戦での今季初ゴールを決めたいところだ。
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