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「コウは短時間で…」板倉滉をシャルケ幹部も絶賛!負傷明けもフル出場

板倉滉 写真提供:Gettyimages

 シャルケに所属するU24日本代表DF板倉滉(24)は、12日に行われた2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)第6節・パダーボルン戦でフル出場し、チームの勝利に貢献している。同選手にはディミトリオス・グラモジス監督の他にもルーベン・シュレーダーSD(スポーツディレクター)も賛辞を送った。13日、ドイツメディア『FUSSBALL』が伝えている。

 板倉滉は先月19日にマンチェスター・シティからシャルケへのレンタル移籍が正式決定すると、2日後の2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)第4節・ヤーン・レーゲンスブルク戦でデビュー。そしてU24日本代表MF田中碧(23)を擁するデュッセルドルフとの一戦では、リベロ(3バックの中央のポジション)で先発出場。チームの勝利に貢献したものの、試合終了間際に足に問題を抱えると、86分でピッチを後にしていた。

 その後、板倉滉はFIFAワールドカップ・カタール大会のアジア最終予選に臨む日本代表への招集をうけて帰国したものの、右足に問題を抱えたことにより代表チームから離脱。シャルケは7日に同選手の検査結果として、大腿筋の負傷の程度がそこまで深刻なものではないことを発表。くわえて、本人が現在個別トレーニングで調整していることもクラブ公式サイトを通じて明らかにしていたが、パダーボルン戦での出場は微妙という見方が広まっていた。

 しかし、板倉滉はインターナショナルマッチウィーク明けのパダーボルン戦で再びリベロで先発出場すると、何本ものシュートをブロックするなど、守備面で本来のパフォーマンスを発揮。同選手の活躍もあり、シャルケは1-0とクリーンシートで勝利している。

 試合後、グラモジス監督は板倉滉のパフォーマンスを称えるとともに、同選手のコンディション回復にあたったドクターや理学療法士に対する感謝の言葉を残していた。これにくわえて、シュレーダーSDも「コウはもうすでにチームに溶け込んでいる。短時間でこのクラブの生き様を体現している」とコメント。同選手に対して早くも信頼を寄せている。

 東京五輪での経験をへて一回り成長した板倉滉は、新天地で早くも必要不可欠な戦力となっている。