明治安田生命J1リーグのセレッソ大阪に所属するMF乾貴士（33）は、11日に行われたJ1リーグ第28節・北海道コンサドーレ札幌戦でフル出場を果たした。しかし、試合前に行われた両クラブ選手代表による「差別・暴力根絶宣言」における同選手の振る舞いが波紋を呼んでいるようだ。
Jリーグでは2014年から公益財団法人日本サッカー協会（JFA）の「JFAリスペクト・フェアプレーデイズ」に協力する形で、スポーツ界で問題となっている差別や暴力、SNS上での選手や審判、クラブ関係者への誹謗中傷に対して断固反対の姿勢を打ち出す「差別・暴力根絶宣言（リスペクト宣言）」を行っている。
また、Jリーグは今月1日、今シーズンの両チーム選手代表によるリスペクト宣言を今月10日から19日にかけて行われるJリーグ公式戦28試合で実施することを発表。J1リーグでは第28節の全試合でキックオフ前に行われることになっていた。
ヨドコウ桜スタジアムで行われたセレッソ大阪対北海道コンサドーレ札幌でも、両チームのゲームキャプテンによるリスペクト宣言が行われた。しかし、北海道コンサドーレ札幌のMF宮澤裕樹（32）が宣言文を読み上げた後、乾貴士がマイクの前に立つ際に笑みを浮かべる。そして、原稿を見ないで宣言を行っている最中に吹き出した笑い声がマイク音声を通じてスタジアム全体に伝わると、とっさに「ごめんなさい」と言い、最後まで宣言を行った。
この乾貴士の振る舞いに対しては、JリーグファンからSNS上で「ヘラヘラ笑いながらは1番マズい」、「だいぶ酷い」、「感じ悪い」、「なぜ笑う」などと批判の声が多く上がっているほか、「原稿を見ずに宣言しようという姿勢は評価したい」というコメントも寄せられている。
また、乾貴士がマイクの前で時折目を閉じながらリスペクト宣言を行っていることから、本人の見える範囲で何らかのことが起こった可能性を指摘する意見も上がっている。なお、乾貴士は左サイドでフル出場したものの、チームは後半に2失点を喫して北海道コンサドーレ札幌に敗れている。
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