バルセロナのフランス代表DFサミュエル・ユムティティ(27)は以前から今夏退団が噂されていたが、残留が確実になったようだ。25日、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が報じている。
ユムティティは長らくオリンピック・リヨンでプレーした後、2016年夏にバルセロナへ完全移籍。しかし、直近3シーズンはひざの負傷により数度にわたって長期離脱を強いられている。また、昨季も左ひざのコンディション悪化により出遅れると、昨年12月の復帰後も出場機会には恵まれず、先発メンバーに名を連ねたのはわずか6試合となっていた。
一方、バルセロナは年俸800万ユーロ(約10億4000万円)によるユムティティとの契約を2023年6月まで残しているが、先月のプレシーズントレーニング開始時点で選手サイドに2021/22シーズンの構想から外していることを通告していた。また、ユムティティ本人は出場機会確保の観点から、UEFAチャンピオンズリーグや国内リーグでタイトルを争うクラブへの移籍を望んでいると伝えられていた。
そんなユムティティには、ローマやスュペル・リグ(トルコ1部)の強豪ベシクタシュ、そして古巣のリヨンが関心を寄せていた。しかし、いずれのクラブも同選手がバルセロナで高額年俸を受け取っていることが大きな障壁となり、獲得を断念したという。
また、選手サイドは今週はじめにクラブ首脳陣と会談。負傷箇所である左ひざのコンディション等について議論を交わした上で両者は今夏残留で合意に達したようだ。
ただ、バルセロナはマンチェスター・シティから復帰したスペイン代表DFエリク・ガルシアやスペイン代表DFジェラール・ピケ、フランス代表DFクレマン・ラングレ、DFオスカル・ミンゲサ、ウルグアイ代表DFロナルド・アラウホとセンターバックを本職とする選手を多く抱えている。
バルセロナでの復活を目指すユムティティとしては、ほとんどチャンスが巡って来ないことが想定されるだけに、より一層コンディション維持に努めることが求められる。
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