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インテル、イタリア代表FW獲得でクラブ合意!トリノ要求額からの値引きに成功

アンドレア・ベロッティ 写真提供:Gettyimages

 インテルはローマからボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコを獲得しているが、前線でもう1名の新戦力確保を目指している。その中、インテルはここにきてトリノに所属するイタリア代表FWアンドレア・ベロッティの獲得に迫っているようだ。23日、イタリアメディア『トゥットメルカート』が報じている。

 現在27歳であるベロッティの去就を巡っては、トリノとの現行契約が来年6月までとなっているが、現時点で新契約締結への動きに進展はない模様。また、トリノのウルバーノ・カイロ会長は先日、同選手に対する新契約の内容について条件面の見直しを行わない考えを示したため、同選手が今夏退団に向かっていると伝えられていた。

 また、先月にはミランとローマが移籍金1500万ユーロ(約20億円)+ボーナスという条件でオファーを提示していたものの、トリノはこれらを却下。くわえて、セビージャもベロッティの代理人やトリノにコンタクトをとっていると報じられていた。

 一方、インテルはラツィオに所属するアルゼンチン代表MFホアキン・コレアの獲得に向かっているが、ラツィオが移籍金として少なくとも3500万ユーロ(約45億円)を要求している模様。これにより、より安価で獲得可能なナポリのイタリア代表FWロレンツォ・インシーニェへターゲットを切り替える可能性がささやかれていた。

 しかし、インテル首脳陣は先週末からトリノのカイロ会長らとの交渉を進めると、23日までに移籍金1500万ユーロ(約19億円)で合意に達した模様。トリノの要求額は2000万ユーロ(約27億円)だったものの、インテルが移籍金の引き下げに成功したという。また、インテルは今週にも選手サイドとの交渉を行うようだ。

 なお、ベロッティは2015年夏にパレルモからトリノに加入すると、強靭なフィジカルやゴール前での決定力を武器に前線でレギュラーに定着。直近2、3シーズンでは一時期不調に悩まされることもあったが、2020/21シーズンはリーグ戦で33試合に先発出場し13ール7アシストをマーク。くわえて、同選手はほぼ全試合でゲームキャプテンを任せられていた。また、イタリア代表の一員として臨んだEURO2020では、1試合で先発出場、5試合で途中からピッチに立ち、優勝に貢献している。