インテルはナポリに所属するイタリア代表FWロレンツォ・インシーニェの獲得に乗り出す可能性がささやかれているが、イタリア国外の複数クラブも同選手への関心を寄せているようだ。12日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が報じている。
インシーニェは下部組織在籍時からナポリ一筋のキャリアを歩んでいる。これまで前線の主力としてチームを支え続けているが、昨季もセリエAで33試合に先発出場して19ゴールをマーク。多くの公式戦でキャプテンを任せられるなど、ジェンナーロ・ガットゥーゾ前監督から信頼をつかんでいた。
しかし、ナポリはインシーニェとの現行契約が来年6月までとなる中、同選手との契約延長交渉が進んでいない模様。財政面の悪化により、ナポリは減俸による新契約のオファーを行っているが、選手サイドの要求額とは200万ユーロ(約2億6000万円)の開きがあるという。
一方、インテルは前線の新戦力としてラツィオのアルゼンチン代表MFホアキン・コレアをトップターゲットに掲げているものの、ラツィオは移籍金として少なくとも3700万ユーロ(約48億円)を求めているとのこと。そのため、インテルはコレアよりも安価での獲得が可能なインシーニェにターゲットを切り替える可能性が伝えられており、移籍金1500万ユーロ(約19億円)とチリ代表FWアレクシス・サンチェスの譲渡という条件でオファーを用意しているものとみられる。
しかし、インシーニェにはエバートンやロシア1部の強豪ゼニト・サンクトペテルブルクも関心を寄せている模様。くわえて、ナポリは交換要員が盛り込まれていないオファーを優先する姿勢を見せているほか、イタリア国外への売却を望んでいるようだ。
ナポリは2021/22シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ出場権を逃したことにより、一部選手の入れ替えを行う方針を固めている。今夏の移籍ウィンドウ閉鎖まで残り2週間となる中、選手売却による財政面の改善を図ることはできるのだろうか。
コメントランキング