チェルシーはインテルのベルギー代表FWロメル・ルカクの再獲得に乗り出している。すでに1度目のオファーを却下されているが、移籍金を増額した上で近日中にも2種類のオファーを提示するようだ。6日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が報じている。
現在28歳のルカクは、インテルとの契約を2024年夏まで残している。また、シモーネ・インザーギ新監督やジュゼッペ・マロッタCEO(最高経営責任者)らはルカクの残留を強く望んでいるものの、蘇寧グループのスティーヴン・チャン会長は新型コロナウイルス感染拡大により財政面に問題を抱えていることを理由に同選手の放出を望んでいる模様。これにはクラブ内部から反発の声が上がっている。
また、一部メディアの報道によると、ルカクは良好な関係を築いていたアントニオ・コンテ監督が昨季終了後に契約解除によりチームを去ったことを理由に、クラブに対して今夏移籍を容認するように求めているという。
その中、チェルシーは移籍金1億ユーロ(約131億円)にくわえてスペイン人DFマルコス・アロンソの譲渡という条件でオファーを提示したものの、インテルはこれを拒否していた。
しかし、チェルシーは新たに移籍金1億1500万ユーロ(約150億円)と、移籍金1億500万ユーロ(約136億円)にくわえてジェノアにレンタル移籍していたDFダビデ・ザッパコスタの譲渡という2種類の条件を兼ねたオファーを準備しているとのことだ。
なお、ルカクは2019年夏にマンチェスター・ユナイテッドからインテルへ完全移籍により加入。セリエA初挑戦ながらも、移籍1年目の2019/20シーズンから主力に定着してリーグ戦で23ゴールをマーク。アントニオ・コンテ前監督から絶大な信頼を寄せられると、昨季はリーグ戦で36試合に出場して24ゴール10アシストをマーク。アルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスとともに前線に必要不可欠な戦力として活躍し、2010/11シーズン以来となるセリエA優勝に大きく貢献していた。
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