ユーロ2020(UEFA EURO 2020/欧州選手権)も幕を閉じ、欧州では新シーズンに向けた準備が大きく進行することになる。今夏オフシーズンで特筆すべき点は監督の交代が非常に多いことだろうか。
リーグ優勝を置き土産にクラブを勇退する監督もいれば、昨シーズンの不甲斐ない結果を払拭するために迎えられた監督、補強プランでフロントと揉めたった数日でクラブを去った監督と、監督を中心に様々な話題が各メディアを駆け巡った。特にセリエAの名だたる強豪クラブは一斉に監督の交代を敢行。理由はそれぞれであるが、ここまで多くのクラブが監督を交代する事態はまれに見る光景である。
そんな中、アトレティコ・マドリードを率いるディエゴ・シメオネ監督が、自身のクラブとの契約を2024年6月まで延長したことを発表した。2020/21シーズンに自身2度目となるラ・リーガ制覇を果たしたシメオネ氏は、これまでにはUEFAヨーロッパリーグを2度優勝、UEFAチャンピオンズリーグではクラブを2度決勝進出に導いている。選手としても監督としてもアトレティコ・マドリードに多大なる功績を残し、名実ともにクラブのレジェンドとして崇められる存在だ。
驚きなのはシメオネ氏の就任期間である。シメオネ氏のアトレティコ・マドリードの監督としての契約が開始されたのはなんと2012年11月。まもなく10年という長き時代を作ろうとしている。いつまでも続いて欲しいと願う一方であり、間違いなく長期政権を築いている監督であることには間違いないが、ヨーロッパ各国の主要リーグではダントツの長さとなるのだろうか。欧州5大リーグにおける通算在職月数の長い現行監督をランキング形式でまとめたのでご紹介したい。
10位:マルセロ・ビエルサ監督
通算在職月数:3年0ヶ月
所属クラブ:リーズ・ユナイテッド(プレミアリーグ)
通算戦績:74勝22分44敗(通算140試合)
平均勝ち点:1.74ポイント
就任月:2018年7月
9位:パコ・ロペス監督
通算在職月数:3年4ヶ月
所属クラブ:レバンテ(ラ・リーガ)
通算戦績:51勝35分53敗(通算139試合)
平均勝ち点:1.35ポイント
就任月:2018年3月
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