明治安田生命J1リーグの名古屋グランパスでプレーした過去をもつ元ブラジル代表FWジョーは、タイ・リーグ1(タイ1部)のクラブへの移籍にむけた動きを見せているようだ。10日、タイメディア『SMM SPORT』が報じている。
現在34歳のジョーは、CSKAモスクワ、マンチェスター・シティ、エバートン、ガラタサライなどに在籍した後、2018年にカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のコリンチャンスから名古屋グランパスへ完全移籍により加入。移籍1年目に24ゴールを叩き出してJ1リーグ得点王に輝いたが、翌2019シーズンはわずか6得点と本来のパフォーマンスが影を潜めていた。そして、昨年には新型コロナウイルス感染が広がる中、4月にブラジルへ帰国し、コリンチャンスへ復帰。名古屋グランパスとの契約を残しているにもかかわらず、チーム活動に参加しなかったことを巡り、両者は現在でも裁判で争っている。
ジョーは昨季、リーグ戦で24試合に先発出場したものの、わずか6ゴールにとどまっていた。そして今季は開幕から4試合でほとんど出場機会がなく、不振に陥っている同選手に対して批判の声があがっていた。ただ、今月9日に行われた第10節・シャペコエンセ戦までの直近6試合ではすべて先発出場しており、4ゴールをマークしている。
ジョーはコリンチャンスとの契約を2023年12月まで残している。しかし、代理人がタイ1部のポートFCへ同選手の獲得を提案している模様。ポートFCはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)東地区のグループステージを2勝2分2敗、勝ち点8の3位で終了。ノックアウトステージへの進出を逃している。また、クラブ首脳陣は前線での新戦力確保に動く方針を固めていることから、現時点ではジョー獲得の可能性があるようだ。
なお、タイ国内のリーグ開幕戦は新型コロナウイルス感染拡大に伴い、8月中旬へずれ込んでいる。これにより、タイ国内の移籍ウィンドウも8月3日まで延長されているが、欧州や日本での実績を持つ大物ストライカーが東南アジアへやって来ることはあるのだろうか。
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