バルセロナはリバプールを今季限りで退団したオランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥムの獲得に失敗した。これを受けて、ローマのイタリア代表MFロレンツォ・ペッレグリーニの獲得に乗り出しているが、複数クラブとの争奪戦を強いられるようだ。10日、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が報じている。
ペッレグリーニは2015年夏にローマの下部組織からサッスオーロに完全移籍で加わると、イタリア国内屈指の有望株に成長。ユベントスをはじめ複数クラブが関心を寄せる中、2017年夏にローマが1000万ユーロ(約12億6000万円)による買い戻し条項を行使し、2022年6月までの5年契約を締結。復帰後は主力として出場機会を確保しており、今季もここまで公式戦37試合に出場して11ゴール9アシストをあげるなどパウロ・フォンセカ前監督から厚い信頼を寄せられていた。
一方、バルセロナはワイナルドゥムと先月下旬に3年契約を結ぶことで個人合意。しかし、パリ・サンジェルマン(PSG)が年俸950万ユーロ(約12億7000万円)による3年契約で選手サイドに合意を取り付けると、10日になってPSGは同選手の獲得を公式発表している。
これにより、バルセロナはペッレグリーニにターゲットを切り替えると、すでにローマとの交渉を開始している模様。一方、ペッレグリーニとローマは直近数カ月にわたり契約延長にむけた交渉を進めてきたが、現時点でも新契約締結で合意に至っていない。また、現行契約には3000万ユーロ(約39億円)による契約解除条項が盛り込まれているが、契約延長交渉が失敗に終わった場合にはリバプールやアトレティコ・マドリードも獲得にむかうものとみられる。
引き続き中盤の新戦力確保を目指すバルセロナだが、再び他クラブとの獲得レースに向き合うことになるかもしれない。
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