明治安田生命J1リーグの清水エスパルスは3日、ブラジル人DFウィリアム・マテウスと家族の事情により双方合意のもと契約解除を行ったと公式発表している。
マテウスはカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)で戦ったコリチーバから今年1月に清水エスパルスへ完全移籍により加入。Jリーグが定めた新型コロナウイルス感染拡大防止の追加的防疫措置として14日間の待機期間を終え、先月20日にチームのトレーニングに合流すると、先月28日のYBCルヴァンカップ・グループステージ第4節・サンフレッチェ広島戦で後半途中からピッチに立ち、Jリーグ公式戦でのデビューを果たす。そして今月5日のグループステージ第5節・ベガルタ仙台戦では先発出場していたが、以降の公式戦では出番がなかった。
同選手について、先日ブラジルメディア『UOL』は日本政府が新型コロナウイルス感染拡大対策を強化している関係で、家族が日本に入国できない状態が数カ月にわたって続いており、現在でも入国の見通しが立っていないことが理由で清水エスパルスを退団すると伝えていたが、今月に入って正式に決まっている。
マテウス本人は清水エスパルス退団について「これまで海外でプレーしたことはありましたが、これほど温かく迎えていただいたことは初めてでした。ブラジル人の選手やスタッフも多く、チームのみんなに優しく接してもらい本当に感謝しています。日本でプレーすることを決める前に、周りの人たちから日本の環境の良さやJリーグのレベルの高さを聞き、数年間はプレーするつもりでいました」
「ただ、家族も一緒に来る予定でしたが、コロナの影響で叶いませんでした。残念ながら人生で初めての難しい決断をしなければなりませんでした。このパンデミックの中、自分が一番大切にしている家族のためにブラジルへ戻ります。日本を離れますが、今後のチームの良い結果と皆さんや家族の幸せを願っています」とクラブ公式サイトを通じてコメントを残している。
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