トッテナム・ホットスパーは、インテルと契約解除を行ったアントニオ・コンテ氏の招へいにむけた動きを見せているようだ。2日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が報じている。
トッテナムは今年1月下旬からリーグ戦で黒星が先行。3月はじめには公式戦5連勝を飾るなどチーム状況が上向きつつあったが、ディナモ・ザグレブ相手にUEFAヨーロッパリーグ・ベスト16で敗退。そして4月16日に行われたプレミアリーグ第32節・エバートン戦では2-2のドローに終わると、19日にモウリーニョ監督を解任。コーチを務めるライアン・メイソン氏が残り試合で指揮を執りシーズンを終えていた。
トッテナムは新監督の招へいにむけて、ユベントスを率いた過去を持つマッシミリアーノ・アッレグリ氏にオファーを提示したものの、すでに却下されている。また、パリ・サンジェルマンのマウリシオ・ポチェッティーノ監督復帰の噂が飛び交っているほか、ベルギー代表を率いるロベルト・マルティネス監督との交渉に入る可能性が伝えられていた。
その中、クラブ首脳陣はインテルにスクデットをもたらしたコンテ氏との交渉を開始した模様。オファーの内容は現時点で明らかになっていないが、両者の会談は順調に進んでいるものとみられる。
なお、コンテ氏はユベントスやイタリア代表、チェルシーを率いた後、2019年夏にインテルの指揮官に就任。今季はUEFAチャンピオンズリーグでグループステージ敗退に終わったが、セリエAでは今年2月に行われたミラノダービーでの勝利により首位に立つと、以降も順調に勝ち点を積み重ねてスクデット獲得を果たしていた。
しかし、クラブが新型コロナウイルス感染拡大の影響により財政面で問題を抱えると、蘇寧グループのスティーヴン・チャン会長が選手に対して最大20%の減俸を求めたことにくわえて、コンテに複数選手を放出する意向を通告。しかし、コンテがこれに同意しなかったため、双方合意のもと契約解除に至っている。
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