Jリーグ4クラブ(横浜F・マリノス、柏レイソル、川崎フロンターレ、徳島ヴォルテス)でプレーし通算177試合出場14得点を記録、2020年に現役を引退した狩野健太氏の独占インタビュー。
Jリーガー時代の話を伺った【前編】に続き、この【後編】では引退後に開校した自身のサッカースクールや自身のプロデュースするアパレルブランド、川崎フロンターレのスクールコーチ就任についてなど、セカンドキャリアについて話を伺った。
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「言葉で伝える」ことへの挑戦
狩野氏は現役を引退すると、指導歴がない中でいきなりサッカースクールを開校する。
「コロナの影響で引退する選手も増えるだろうというのは感じていて、その中で早いうちに自分で動いておきたかったというのがスクール開校の理由の1つです。また、自分の経験を伝えたいと思っていたのでやってみたいと思いました」
―集客や運営などはどのようにされているのでしょうか?
「自分のホームページを作ってそこにスクールの情報を載せているのですが、それ以外にもPR会社の知り合いにPRの仕方や運営についてアドバイスを貰ったり、色んな人に協力してもらい、試行錯誤しながらやっています。色々大変ですが、金額なども自分で自由に決められるのが良いと思います」
―選手から指導者になって、価値観が変わったことは?
「1番の変化はやはり『言葉で伝える』というところですね。選手の時は自分の感覚をプレーで表現していれば良かったのですが、指導者は言葉で伝えることが必要です。そして対象が子どもなので、分かりやすくかみ砕いて伝える必要があります。伝わるように伝え方を色々考えて自分の引き出しを増やすのが楽しいです」
現役時代から立ち上げていたファッションブランド「パサデナ」も
スクールだけでなくファッションブランド「PASADENA(パサデナ)」も運営する狩野氏。同ブランドは、徳島所属時代にすでに立ち上げていたという。
「元々ファッションには興味があって、フロンターレ時代にチームの販売するTシャツをデザインする機会があり、そこで学ばせてもらい、徳島に移籍してからもチームとTシャツやサコッシュ(バッグ)を作っていました。そこで、自分を表現するツールの一環としてブランドを立ち上げました」
―コンセプトや込めた思いはなんですか?
「イメージはアウトドアガジュアルで、公園に行ったりするときにラフに着れるものをイメージしています。公園とかに『PASADENA』を着て行って、それを何年後かに『あの時PASADENAを着てこの公園に来たよね』と思い出してもらい、着てくれた人の良い思い出になるようなブランドになることが理想です」
―売り出していくために取り組んでいることは?
「経営戦略はとても大切だと思っていて、元チームメイトなど色んな人に着てもらうのも1つです。また2020年の年末に引退記念セレモニーを徳島でやらせてもらった時に徳島のスポーツショップに置かせてもらったりもしました。今後は静岡にも進出したいと考えていて、今準備をしています」
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