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AGF鈴鹿陸上競技場 写真提供:鈴鹿ポイントゲッターズ

J3昇格の可能性「プレッシャーはあるが、1試合1試合を大切に!

2020年シーズンまでの鈴鹿は本拠地となるスタジアムの収容人数などがJリーグの規程に達しておらず、ライセンスが付与されなかった。つまり、鈴鹿は昇格の可能性がない状態で戦っていたのだ。

しかし、クラブは昨年10月「鈴鹿青少年の森」に、三重県と鈴鹿市の協力のもとで新スタジアムを建設することを発表。今年2月にはJリーグに昇格に必要な「Jリーグ百年構想クラブ」の承認を受けた。これにより、今季のJFLで4位以内且つ「Jリーグ百年構想クラブ」認定クラブの中で2位以内に入れば、来季J3昇格の可能性が出てきた。

2014年にJ3が創設されて以降、JFLからJ3へ昇格したチームは6チーム。平均3年でJ3へ昇格している。昨季5位、JFL3年目を迎えている今季もここまで暫定5位の鈴鹿には期待がかかる。(下記表を参照)

「2014年のJ3創設後にJFLからJ3昇格を決めた6クラブと鈴鹿の成績比較」 表作成: 筆者

「J3への昇格に伴うプレッシャーは感じています。クラブもピッチ内外で様々な手を尽くして準備をしてくれています。だからこそ、チームとして結果を出さなければいけない。

ただ、同時に昇格という目標の高さも分かっています。なぜなら、いわきFCやFC大阪を始めとした昇格を争うクラブはもちろん、何年も挑戦し続けているクラブもある現実がその難しさを物語っていると思います。

だから、私は選手たちにはいつも『先を見過ぎないで1試合1試合に集中してしっかりと勝っていくことが重要』と話しています。

昇格かどうかを本気で考えるのはラスト10試合くらいになった時に初めて意識するものだと考えています。現状はまず『パルティード・ア・パルティード』(※)ですね」

※パルティード・ア・パルティード:1試合1試合を大事に戦うという意味(直訳は試合から試合へ)。アトレティコ・マドリードの名将ディエゴ・シメオネ監督の指導哲学。

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