9位:リッチー・ハンフリーズ
シュート速度:154km/h
1996年にシェフィールド・ウェンズデイでプレミアリーグデビューを果たすと、「次のファン・バステン(アヤックスやミランのレジェンドFW)」と呼ばれ高く評価されていたイギリス人FWリッチー・ハンフリーズ(2017年に引退)。
サポーターの記憶にも残っていると思われるハンフリーズの最強ゴールは、1996/97シーズン第1節アストン・ビラ戦で挙げられたものであろう。ペナルティエリア内から放たれた素晴らしいボレーシュートは時速154kmにも到達し、キーパーがまともに反応できないままボールはゴールネットに吸い込まれた。
輝かしい未来を期待されていたハンフリーズだが、残念ながら予測通りの成長には至らず、1999年にシェフィールド・ウェンズデイを去ると、イングランド格下リーグで姿を消した。
6位:デビッド・ベッカム
シュート速度:158km/h
かつてユナイテッド(1992–2003)レアル・マドリード(2003–2007)ミラン(2009、2010)などでプレーし、58試合ものイングランド代表キャプテンも務めたレジェンドMFデビッド・ベッカム(2013年に引退)。
ユナイテッド時代には、388試合中85得点98アシストを記録したベッカムだが、その数多くの得点の中に時速158kmに到達したゴールがある。1997年に行われたチェルシー戦だった。
ライバルのクリアミスを利用したベッカムはPKエリア内から強烈なボレーシュートを放ち、ボールはクロスバーに強く当たってからゴールに入った。当時の映像を確認すると、コメンテーターの声の裏でもボールの音がはっきりと聞こえる。
5位:ダビド・ハースト
シュート速度:183km/h
2019年夏にレスター・シティに入団し、現在ロザラム・ユナイテッド(EFLチャンピオンシップ)にレンタル移籍中の21歳のFWジョージ・ハーストを知っているプレミアリーグ好きは多いであろう。しかし、同選手の父であるダビド・ハーストを覚えている者はいるだろうか。
D・ハーストはかつて、バーンズリー(1985-1986)シェフィールド・ウェンズデイ(1986-1997)サウサンプトン(1998-2000)と3つのクラブでプレーし、1991年と1992年にはイングランド代表にも選ばれたFWである。多くの負傷に苦しみ32歳でサッカー界を去っている。
そんなD・ハーストはシェフィールド・ウェンズデイ所属中の1995/96シーズン、アーセナル相手に時速183kmという驚異的な速度のボレーシュートを記録。しかし、ボールはクロスバーに当たり得点にはならなかった。もしそのシュートがゴールに入っていたら、今でも多くの話題に上げられていたに違いない。
4位:ロナルド・クーマン
シュート速度:188km/h
1989年から1995年にかけてバルセロナの選手として活躍し、現在同クラブの指揮官を務めている元オランダ代表のロナルド・クーマン。選手時代はDFだったにも関わらず、得点力も非常に高いことで知られ、プロキャリア中には約200ゴールをも挙げた。
そんなクーマンは、1992年5月20日に行われたUEFAチャンピオンズカップ(現CL)1992/93シーズンの決勝戦でサンプドリアと対戦した際、延長後半10分にフリーキックを獲得し時速188kmの強烈なミドルシュートを撃ち込んでヒーローとなった。
試合は1-0で終了し、このクーマンの得点によってバルセロナは史上初のチャンピオンズカップ優勝を果たしている。
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