アーセナル、ELベンフィカ戦がイタリアで中立開催に。新型コロナで英政府が入国規制強化

　UEFAヨーロッパリーグ・ベスト32のアーセナル対ベンフィカの2ndレグが中立開催となることが正式決定した。9日、欧州サッカー連盟（UEFA）公式サイトがこれを伝えている。

　アーセナルはUEFAヨーロッパリーグのグループステージにおいて6戦全勝により首位通過を果たしている一方で、ベンフィカは3勝3分でグラスゴー・レンジャーズに首位を明け渡し2位でノックアウトステージに進出。昨年12月に行われた抽選会で両クラブの対戦が決定し、2月18日にベンフィカのホームで1stレグが開催され、翌週の25日にアーセナルのホームであるエミレーツスタジアムで2ndレグを行う予定となっていた。

　ところが新型コロナウイルス感染拡大の影響によりイギリス政府が入国規制を強化。これまでプロスポーツ選手に認められていた例外規定が撤廃され、原則として2週間の隔離期間を経た上で入国することが義務付けられたことにより、エミレーツスタジアムでの2ndレグ開催は現実的に不可能となっていた。

　その中、UEFAは両クラブと協議を重ね、2ndレグの開催地がイタリアの首都ローマにあるスタディオ・オリンピコになったことを公式発表している。新型コロナウイルスが依然として猛威を振るう中、スペインやイングランドで開催される欧州カップ戦の会場変更が次々と行われている状況にファンから注目が集まっている。