Jリーグ サガン鳥栖

サガン鳥栖、竹原稔氏が代表取締役を退任。フェルナンド・トーレスの獲得に尽力

竹原稔 写真提供:Gettyimages

 明治安田生命J1リーグのサガン鳥栖は5日、クラブの運営会社である株式会社サガン・ドリームスの代表取締役が竹原稔氏から福岡淳二郎氏に交代したことを公式発表している。

 竹原稔氏は2011年にサガン鳥栖の代表取締役に就任すると、クラブは史上初となるJ1リーグ昇格を達成。その後、2018年には元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスを獲得したことで大きな話題を呼んだが、昨季は約10億円の債務超過に陥っていた。その中でもユース年代の育成に力を入れており、MF松岡大起をはじめ才能豊かなタレントをトップチームに輩出している。

 同氏は代表取締役退任において「この度、株式会社サガン・ドリームスの代表取締役を退任することとなりました。2011年に就任してから約10年間、サポーターの皆様、スポンサーの皆様、地域の皆様をはじめサガン鳥栖に関わるすべての皆様に支えていただきましたことを、心より御礼申し上げます。私はスポーツの力を限りなく信じておりますし、この街にこのクラブがあることも誇りに思っております。皆様に育てられ、愛されたこのクラブが、今後も未来に向かってこの地に根をはり続けられるよう、より一層のご支援をよろしくお願いします」とコメントを残している。

 また、新たに代表取締役に就任する福岡淳二郎氏は佐賀県教育委員会、佐賀県サッカー協会技術委員長などを歴任しており、昨年には一般社団法人佐賀県サッカー協会の会長を務めている。同氏はサガン鳥栖を運営することについて「本日開催された臨時株主総会、臨時取締役会をもちまして、株式会社サガン・ドリームスの代表取締役を拝命いたしました。J1のステージで10シーズン目となる節目でありながら、厳しい財政状況が続くなかに新型コロナウィルス感染拡大の影響が重なるタイミングでバトンを受け取り、責任の重さに身の引き締まる思いでございます」

 「いつもサガン鳥栖を応援していただいているファン・サポーターの皆様をはじめ、スポンサー企業、株主の皆様、そしてホームタウンである鳥栖市をはじめ地元行政の皆様などクラブを支えていただいている全ての方々と一緒に、しっかりと足下を見つめなおしながら一歩一歩、確実に前に進みたいと考えています」

 「今年はクラブスローガンに「Full Power」と掲げ、チーム、フロント、そして皆様とともに“砂岩”となり全力で「クラブワーク」を発揮し、ホームタウンである鳥栖市をはじめとする佐賀県内の全市町とこれまで以上に連携を深めるなど、クラブを取り巻く全てのステークホルダーの皆様と共に、持続可能な地方クラブのモデルを目指していきます。サガン鳥栖が、より皆様に愛され、地域の誇りとして未来まで輝けるよう私自身も全力で努力して参ります。引き続きサガン鳥栖へのご支援と、より一層の熱いご声援をよろしくお願いいたします」とクラブ公式サイトを通じてクラブ関係者やスポンサー、サポーターに対してメッセージを送っている。