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ナポリ、マルセイユ移籍近づくミリクに新たな要求。残り契約期間は半年も…

アルカディウシュ・ミリク 写真提供:Gettyimages

 ナポリは今冬退団を望んでいるポーランド代表FWアルカディウシュ・ミリクについて、契約延長を行った上で放出する構えを示しているようだ。20日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が報じている。

 ミリクの去就を巡っては、現行契約が2021年6月に満了を迎えるためナポリが昨夏に契約期間延長を打診。これに対して選手サイドが拒否したため、今季はすべての公式戦でベンチから外れている。また、ミリク本人は今年6月に控えるEURO2020に出場するためにも今冬退団を強く望んでいるものとみられる一方、ナポリは1500万ユーロ(約19億円)以下のオファーを却下する姿勢を貫いている。

 一方、来季UEFAチャンピオンズリーグ出場権獲得を目指すオリンピック・マルセイユは、アトレティコ・マドリードを退団した元スペイン代表FWジエゴ・コスタの獲得が困難であることから、ミリクにターゲットを変更。すでにナポリとはクラブ間交渉を進めており、移籍金900万ユーロ(約11億3000万円)にくわえて500万ユーロ(約6億3000万円)にボーナスを設定するほか、マルセイユがミリクを放出する場合に移籍金の20~30%をナポリに渡すという条項を設定した上で再度オファーを提示するものとみられる。

 ただ、ナポリは買い取り義務付きの半年レンタルでの放出もプランに入れているものとみられ、ミリクに対して退団するための条件として契約延長に応じることを要求しているようだ。

 なお、一部の報道によるとナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長はマルセイユがミリクを放出する場合、セリエAの他クラブとの交渉を禁止する条項を盛り込むことを求めているものとみられる。今冬のマーケット期間が残り10日となる中、ここにきてナポリが多くの要求を突き付けている格好だ。