明治安田生命J1リーグのヴィッセル神戸はカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のフラメンゴに所属するブラジルU-20代表FWリンコウンを獲得できない可能性が高まっているようだ。13日、ブラジルメディア『LANCE!』が報じている。
フラメンゴの下部組織出身であるリンコウンは2017年11月に17歳でリーグ戦デビューを果たすと2019年にはブラジルU-20代表に選出。しかし、昨年12月から同選手とクラブとの関係が悪化しており、現在はトップチームではなくU-20のトレーニングに参加している模様。また、フラメンゴとの契約期間は2023年12月まで残っているが、選手サイドは退団を望んでおり、クラブも同選手を構想に入れていないことから今冬移籍が確実視されている。
同選手の去就を巡っては、ヴィッセル神戸とメジャーリーグサッカー(MLS)のFCシンシナティがフラメンゴに対して獲得オファーを提示。また、先週末の時点では「2021シーズン全公式戦の50%以上に出場した場合には250万ドル(約2億6000万円)による買い取り義務が発生する条項が付帯された50万ドル(約5200万円)による1年レンタル」という条件でヴィッセル神戸とフラメンゴが合意間近と報じられていた。
しかし、今週なかばにFCシンシナティは移籍金350万ドル(約3億6400万円)という条件でオファーを提示すると、フラメンゴはこれを受け入れた模様。ただ、ブラジル国内の複数メディアが報じるところによると、ヴィッセル神戸はリンコウンの獲得を諦めておらず、かつ選手サイドはアメリカよりも日本行きを望んでいるようだ。
ここ数日間でFCシンシナティとの争奪戦において劣勢に立たされたヴィッセル神戸だが、果たしてフラメンゴを納得させるような条件を新たに提示することはできるのだろうか。
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