
日本とスペインの育成や指導の違いとは?
スペインと日本の育成で違う部分は何ですか?
スペインの小さい子どもはまず「プレーの型」を覚えます。型を覚え、引き出しを増やしてあげることで判断が生まれます。自然にいい判断ができるような指導をしています。日本よりもプレーがパターン化していて指導が細かく、トレーニングの目的もはっきりとしています。
スペインは指導者の環境が良いと聞きましたが、そのあたりはどのように感じていますか?
スペインでは、他に仕事をしながら指導するのが当たり前ですが、それができる環境が整っています。もちろん、指導者が学べる環境もありますが、他の仕事をしながらでも指導ができる環境が整っていることは大きいですね。また、日本では部活で年の近い人とサッカーをしますが、スペインは全て地域のクラブのため、中学生が自分のクラブの小さい子のコーチをすることも良くあります。そのため、若い指導者も多く、中学生の時からそのクラブのノウハウを学ぶことができるので良い指導者が育ちやすいと思います。

指導の際に意識しているポイントは?
トレーニングごとのポイントの説明や子どもへの問いかけに時間をかけている印象を受けました。普段、指導する際に意識していることを教えてください。
そうですね。トレーニングの目的をしっかり伝えることや、子どもへの問いかけはとても意識しています。問いかけには結構答えてくれますが、もっともっと自分の意見を言えるようになってほしいとも思っています。あと意識しているのは、良いプレーに対する褒め方です。良いプレーの時はもちろん褒めますが、それがその日にテーマに沿った良いプレーだと、より褒めることを意識しています。例えば今日は守備でのボールの奪い方のトレーニングをしたので、それに関する良いプレーは積極的に褒めるようにしました。
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